2021年7月の公開以来、30…
-
はたらく
ある日「飯能に養蜂家が引っ越してきたらしい」との情報が。飯能でもちらほら見かけるミツバチの巣箱、養蜂家ってどんな人なのでしょう?
移住担当者が移住の決め手!?
お会いしたのは、純国産蜂蜜「まほら屋」の伊東裕彰さん。10年くらい前から、ハチと暮らせるまちを探していたある日(道に迷って)偶然たどり着いたのが飯能だったそうです。
ハチにとっても大切なきれいな水と自然、都会育ちの夫婦にとってストレスを感じない、ほどよい都会感が気に入って移住先の候補に。
夫婦で盛り上がり、さっそく移住の相談に市役所を訪れると、そこで出会った担当職員の人柄のよさに一発OK。土地もさることながら「人」が移住の決め手になったとうれしそうに語る伊東さん。
ちなみに現在、その職員さんとはご近所さんの間柄なんだとか。
さっそくミツバチの様子を伺うことに。伊東さん宅から車で移動すること数分、巣箱は開放感ある気持ちのよい丘の上にありました。
なるほど、ここならミツバチたちも飯能ライフを満喫していそうです。
原点は西表島での経験
学生時代、西表島でその日、畑で、海で、山でとれたものが食卓に並ぶという「全ての食べ物の流れが見える」という経験をします。
そんな自給自足に近い生活に触れたことで、自然の中で暮らすことへの憧れと、食の安全安心に興味を持つと、卒業後は有機野菜のオーガニックショップに就職。
そこで出会った友人とキッチンカーでハチミツドリンクの販売を始めると、さらに安心安全を追求したいと、「ハチミツやってみる?」の言葉をきっかけに養蜂家に。
生産するハチミツは「熟成」といって加温せず、ミツバチが集めた蜜そのままの状態にこだわって販売しています。通常、ハチミツは糖度調整のため加温して余計な水分を飛ばします。
しかし、伊東さんは自然な状態で水分が飛ぶのをじっと待ちます。また、そのときに酵素を分泌し蜜に混ぜることで熟成を促します。
その過程では商品としては使えないハチミツも多く出るそうで、生産効率がすこぶる悪い方法をあえてとっているのだとか。じっと待ち続けてでき上がるのは、香り高く栄養素そのままに、安心安全を追求した熟成ハチミツなのです。
飯能産のハチミツ
現在、伊東さんは湯河原と飯能の2か所で養蜂をしています。湯河原は柑橘系の蜜源が多く、ハチミツがたっぷり取れますが、飯能はそこまで蜜源が多くなく、飯能産のハチミツはすぐに売り切れてしまうのが悩みの種。
現在は畑に蜜源となる樹木やハーブを植えて、環境づくりにも力を入れているそうです。飯能に住み始めて、やりたいことがどんどん増えているという伊東さん。
飯能の森をもっと人にも、ハチにも、森の生き物にも優しい環境にするにはどうしたらいいか、そんなことを考えるようになったと言います。
そして、いろんなことをすうっと受け入れて、力になってくれる人がいたり、つながるのが飯能の魅力とも。
熟成をじーっと待つ時間は、伊東さんのやりたい気持ちが発酵する時間なのかもしれません。
「飯能に移住して、いろいろなことが人づてにつながって、広がっていることがうれしい」そんな伊東さんも「はんのーとマルシェ」に出店します。
希少な熟成ハチミツはもちろん、穏やかに熱い伊東さんの人柄にも出会えるマルシェに、ぜひお出かけください!
関連情報
この記事のタグ
関連記事/おすすめ記事