南側には飯能河原、北側には天覧…
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2013年にオープンした飯能市立図書館。10年ほど経った今でも「とてもきれいな図書館がある」と、市外から人が訪れるほど話題になっています。
今回は、館長の紫藤悦子さんと専門員の柳戸信吾さんに、図書館について根掘り葉掘りお聞きしたいと思います。
西川材の柱が支えるおおらかな建築
館内に入ってまず最初に目を引くのが、天井の高い大空間、そしてそれを支える大きな柱でしょう。
これは埼玉県南西部が主産地の「西川材」の柱です。飯能市内の建築物では、柱、壁や床などによく使われますが、ここまで大きな柱は見たことがありません。
2階部分まで吹き抜けになった大空間は、書架に囲まれていても圧迫感がなく、読書に集中できそうです。
「夕方から夜にかけてが、特にきれいなんですよ」と紫藤さん。夕闇の中、大きなガラスからあふれる光に包まれた図書館は、心を落ち着かせる美しさがあります。
これは、確かに飯能が誇る建築の一つですね。
空間構成と蔵書について
飯能市立図書館には、読書スペース以外にも様々な目的で使える空間があります。
おもしろいのは「社会人専用スペース」を設けているところ。1階の南側に「社会人学習室」「社会人読書室」というスペースがあるのです。
これは学生の多い休日でも、大人の方に気兼ねなく使ってもらえるように、という配慮なのだそう。
他にも3人以上のグループによる学習活動や読書をするのにおすすめの「グループ学習室」、赤ちゃん用の「はいはいコーナー」、集中して勉強したい人向けの「学習席」、映画会や講演会などを開催するための「多目的ホール」まであります。
蔵書は文学を中心に地域資料や森林・木材関係の資料も多く集められています。
「読みたい本が見当たらない」というときは、リクエストを出してみましょう。近隣の図書館、全国の図書館、最後は国会図書館まで探して取り寄せてもらえます。
また、具体的な書名がわからないときは、リファレンスコーナーを活用するのがおすすめ。専門員の方が疑問を解決するお手伝いをしてくれます。
2023年9月30日(土)からは、開館10周年を記念して地元の絵本作家、かわしまはるこさんの原画展『3びきのあまがえる』絵本原画展が開催されます。
飯能の生きものを観察し続ける作家さんによるトークショーや、絵を描くワークショップも開催と盛りだくさんの展示会です。
飯能市立図書館は、ただ本を貸すだけの施設ではありません。飯能のことを深く知り、飯能のことをより好きになってもらうため、市民と一緒にいろいろなことに挑戦していく知識の館なのです。
関連情報
- 施設名
- 飯能市立図書館
- 所在地
- 飯能市山手町19-5
- TEL
- 042-972-2114
- 042-972-2114
- 開館時間
- 9:30〜19:00(火〜金)
9:30〜18:00(土日祝)
- 休館日
- 月曜日と毎月最終金曜日(祝日の場合、開館)
年末年始(12/29〜1/4)、特別整理期間
- 公式Facebook
アクセス
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記事を書いた人:
赤井 恒平
飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。
- 飯能市キーマン
- AKAI Factory 代表
- 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)
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