2026年2月、飯能大通り商店…
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特集・連載


2026年2月、飯能大通り商店街にオープンした「本とビール・カモシカ」。店主の伊藤ケンジが開業までのおよそ1年間の日々を綴った「開業日記」です。
現場を見ること①|下北沢〜渋谷
本屋になろうと思ったら、まず現場である「本屋」を見なくては話になりません。大型書店ではなく、僕がやろうとしてる個人書店、いわゆる独立系書店です。
関東へ戻ってきたので、ようやく都内の書店を回れるようになりました。とはいえ、飯能からは1時間以上。往復の電車賃だけで新刊が1冊買えてしまうのに、本屋に着けばまた本を買うわけで、1日で5冊分くらいの出費です。
本に換算すると出費を出費と感じなくなるのは、危険な兆候だと思います。
まずは下北沢の『本屋 B&B』へ。ブックカフェ、ブックバーの走りと言えるお店で、広告・ビール・本という僕がやってきた分野に一番近い存在です。
移転後は初訪問でしたが、蔵書8,000冊という規模に圧倒されました。新刊も新書も文庫も、サイズや作者別ではなくテーマで並べる棚づくりで、選書した人の頭の中をのぞいているようでワクワクします。
ただし、バースペースはなく、店内で立って飲むかテラスで飲むスタイル。本を読みながらのんびりビールを飲む、という僕のイメージとは少し違いました。
「新刊を売る本屋」を基本にしつつ、もう少しビール寄りにしたい。このバランスが、まだ正解が見えない悩みどころです。
ここはもう一つ、毎日のようにイベントを開催しているが特徴です。作家さんのトークショーなども多くて、これは人脈と立地条件も大きな要素なので、おいそれとは真似できませんが、今後の本屋のあり方として重要なヒントになります。
『本屋 B&B』https://bookandbeer.com

こちらで購入した本です
同じ敷地内にある2坪ほどの古書店『tsukihi』は、日記専門店。屋号のセンスもよく、店内は狭いのでイスはなく、コーヒー片手に散策するのがスタイルのようです。
徳川夢声の『夢声戦争日記』を見つけて(三)だけ購入。あとから全部買っておけばよかったな、と早くも古書集めの沼を感じました。
『tsukihi』https://tsukihi.stores.jp

貴重な資料ですがそれ以前に面白い。日記書くべし
続いて世田谷の『Cat’s Meow Books』。一軒家を丸ごと本屋にしたお店で、保護猫が店員として働いて(?)おり、利益の一部は猫の保護活動に充てられているそうです。
コンセプトが明確な店の強さを感じました。ちなみにこのあたりの一戸建て、家賃はいくらするんだろうと気になってしまいます。
20年ほど前に僕が用賀で新築の家を買ったときは、6,500万円くらいでした。あのお金があればブルワリーがつくれたなあ、なんて埒もないことを考えてしまいます。
『Cat’s Meow Books』https://catsmeowbooks.stores.jp

本当に猫だらけ。こんなに猫の本ってあるんだな、と驚嘆
この日最後の渋谷の『森の図書室』は、ビル8階の秘密基地のような空間。場所がちょっとわかりにくいです。
フリードリンクで1時間1,500円(当時)というリーズナブルな価格設定に、この立地でこの値段で成り立つのか、と余計な心配をしてしまいました。
壁一面の本棚の本(古書)を読みながら、ジントニックを2杯。席は7割くらい埋まっていました。とても個人でできる業態ではなくて真似はできないけど、利用者側としては悪くないですね。
店名ロゴの「森」は、木が3つではなく本が3つ。面白いアイデアだな、と思いました。
1日で回れたのはここまで。都内の本屋、ブックカフェはいったい何軒あるのか、先が思いやられます。また折りを見て報告します。
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