特集・連載

ライター:赤井 恒平

2022.08.29

金物屋再生ものがたり 第1章「まちの生活を支えたお店」

金物屋再生ものがたり
第1章「まちの生活を支えたお店」

ひょんなことから、昨年閉店してしまった金物屋さん「深田屋商店本店」をAkinaiで利活用させていただくことになりました。そこで「旅館再生ものがたり」と並行して「金物屋再生ものがたり」も書いていこうと思います。

70年間続いた金物屋さん

深田屋商店本店は、70年続いた金物屋さん。鍋や包丁をはじめ、ほうきや釘、ネジまで生活雑貨全般を扱っていました。今でいうところのホームセンターですね。

ネジを1本から売ってくれたり、包丁研ぎもお願いできたりと生活に寄り添ってくれるお店だったのです。驚くべきは70年間一代でやられていたということ。

偶然なのですが、2021年2月に開催された「飯能がんばる商店街ポスター展」で、私は深田屋商店さんの撮影を担当させていただきました。そのとき、お店のことなどを店主の山﨑さん(深田さんじゃなかった!)に聞かせていただいたのです(※取材時の様子はこちらに詳しく)。

そんなご縁もあり、お話をいただいた際、ふたつ返事で引き受けたのです。

中を見て、プランを考える

あらためて中を見せていただきました。ざる、包丁、鍋からちょっとした工具まで。営業当時からは随分少なくなりましたが、時代を感じさせる商品が残っています。

中には、今では貴重になったレトロな品物もありました。一見古い道具なのですが、価値がわかる人にとってはとても貴重なものが残っているのです。

そこで思いついたキーワードは「生涯現役」「生活に近い活用」の二つでした。

予定では今年いっぱいをかけて店内やファサードをリフォームし、来年にはオープンしたいなと考えています。歴史を引き継いで、新しく生まれ変わる深田屋商店をお楽しみに。

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記事を書いた人:
赤井 恒平

飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。

  • 飯能市キーマン
  • AKAI Factory 代表
  • 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)

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