特集・連載

書いた人:赤井 恒平

2022.07.29

旅館再生ものがたり 第2章「歴史の片づけ」

旅館再生ものがたり
第2章「歴史の片づけ」

空き家・空き店舗の活用で最初にして最大の難関が「片づけ」です。暮らしていた方の生活道具はもちろん、空き家になってから物置がわりに使っている、なんてことも少なくありません。

「旅館 新川長」も例外ではなく、むしろ民家のそれよりも多めにものが残っている状態でした。

なにを捨て、なにを残すのか

始めなければ終わりは来ません。真夏日のある日、第一歩を踏み出すために、まちづくり会社Akinaiの精鋭メンバーで片づけに取り掛かってみました(副編集長は、しらっとサボってました)。

近所の方や通りかかった人に「あ、何か始まるんだな」と思ってもらえるように、まずは外に生え放題になっていた草を取り除き、並行して生活用品の整理も行います。

「全部捨てちゃえ!」と割り切れれば楽なのですが、中には今では決して手に入れることのできないものや、時間を重ねて味が出てきたものがあったりします。

箱を開けては、いるものといらないものを分け、引き出しを開けては、いるものといらないものを分ける。

「使えるものは可能な限り活用したい」これが空き家リノベをする人のマインドなのです。

オーナーの気持ち、ご近所さんの気持ち

作業中「お!がんばってるね!」と物件のオーナーが、差し入れを持って様子を見に来てくれました。また、物件周辺にお住まいの方々へあいさつをすると「何か始めるの?がんばってね!」とエールを送ってくれました。

何だか勝手にみなさんの期待を背負った気になりますね。実際のところ、半日で全体の6%も終わりませんでしたが、大きな一歩を踏み出せたような気がします。

それにしても布団の多いこと。しばらくは片づけに専念することになりそうです。「片づけなら任せろ!」という方、大募集です。

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記事を書いた人:
赤井 恒平

飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。

  • AKAI Factory 代表
  • 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)

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