先日5月25日(土)にスタート…
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あそぶ
今年で5周年を迎えた、ムーミンバレーパーク。宮沢湖の湖畔を眺めながら、ウェルカムゲートを歩いて行くと、あのムーミン屋敷が見えて心がときめきます。
ムーミンの物語には大きなテーマがあります。それは「自由と自立」。
一見すると子ども向けのかわいらしいお話、でも実際にはそれだけではなく、大人に強く訴えかけるものがありました。
今回はライター飯塚が考える、ムーミンバレーパークの一味違う深い楽しみ方をお伝えします。
自由でしあわせな生活ってなんだろう?
開園と同時にパークに入ると、ムーミン屋敷と「エンマの劇場」と題したステージが目に入ります。
取材した日は日曜日で、私は「自由でしあわせな生活」の舞台を鑑賞。
ムーミンの仲間たちから、いろいろな欲望が飛び出し、自由に生きたいと主張する様子をムーミンママが見守ります。ムーミンたちは一体どうなってしまうのでしょうか…。
舞台の結末は、遊びに来てからのお楽しみ。
2024年にアトラクションがリニューアル
ムーミン谷には映画館があります。2024年3月からフィンランド制作のアニメ『さびしがりやのクニット』を上映中。
小さくて一人ぼっちのクニットが、孤独に耐えかねて外へ出たとき、どんな景色が見えたのか。ときには、自分から勇気を出さないと大切なものは得られない、と感じる映画です。
またアトラクションの中でも人気な「海のオーケストラ」は、若き日のムーミンパパが仲間たちと勇気を出して、広い世界を見るために海を渡ります。
どんな旅になるのか、私たちも一緒に体感モーフィングをして冒険に出かけましょう!
ちょっと坂を登って、おさびし山へ
室内だけでなく、屋外で過ごすよさも感じられるのがムーミン谷ならでは。
おさびし山エリアでは、青々と茂った緑の中で「ヘムレンさんの遊園地」で思い切り遊ぶことができます。
そして、ムーミンバレーパークに遊びに行ったら、ぜひ体験してほしいのが「飛行おにのジップラインアドベンチャー」(土日限定)。
なんと最高齢80代の方がチャレンジされたとか。あなたも勇気を出して、スリルとスピードを感じながら宮沢湖を気持ちよく滑空しましょう。
トーベ・ヤンソンが語る物語に触れて
ムーミン屋敷の隣にある「KOKEMUS(コケムス)」には、体験という意味があり、ここでは原作者トーベ・ヤンソンの人生と作品に触れることができます。
私は来園前に、トーベの生涯を描いた映画『TOVE』を観てきました。トーベはダンスとたばこが好きな画家、いつも彫刻家の父親とケンカしています。
戦争中に落書きで描いたイラストが、後に世界で愛されるムーミンに変化していきます。ムーミンの仲間たちに出てくるスナフキンやトゥーティッキは、実はトーベの元恋人たちがモデル。
そんな背景をちょこっと知っておくのも、大人の楽しみ方かもしれません。
子どもたちの笑い声や走り回る姿を見ながら、トーベの言葉が目に入ってきます。
絵やイラストに加えて、文字を読みながらできるだけゆっくり見て回るのがおすすめです。
ムーミンの物語は、季節の移り変わりをとても大切にしています。
中でもスナフキンは自由気ままな旅人、秋になると一人でどこかへ出かけてしまい、春になるまでムーミンたちとはお別れです。
その意味は、孤独になることも人生の中で大切だと教えてくれています。
少ししんみりしてしまいましたが、こんなに自分のことを顧みるテーマパークは他にはないのではないでしょうか。
飯能へ来たら、ぜひムーミンバレーパークで思い切り遊んでください。そしてできたら、ふと立ち止まって自分に問いかける時間もつくってみてくださいね。
関連情報
- 施設名
- ムーミンバレーパーク
- 所在地
- 飯能市宮沢327-6
- TEL
- 0570-03-1066
- 0570-03-1066
- 営業時間
- 平日 10:00〜17:00
土日 10:00〜18:00
- 駐車場
- 平日 1,000円/日
※2時間まで無料
土日祝 1,500円/日
- @moominvalleypark
- @moominvalleypark
アクセス
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記事を書いた人:
飯塚 まりな
イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。
2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。
- 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
- 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
- 介護福祉士
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