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ライター:飯塚 まりな

2024.06.18

「メッツァ夏至祭2024」LiLiCoさん特別インタビュー

「メッツァ夏至祭2024」
LiLiCoさん特別インタビュー

先日5月25日(土)にスタートしたメッツァの夏至祭2024、初日にはパーティーアンバサダー、スウェーデン出身のLiLiCoさんが登場!

ザリガニを食べて、乾杯ソングを歌って、美味しいお酒を飲み、最後はみんなでダンスを踊っていました。

また、かがり火の点火セレモニーやミッドサマーダンスにも登場し、お客さんたちと北欧の夏を満喫し、終始笑顔のLiLiCoさん。

そんなLiLiCoさんに夏至祭のことだけでなく、LiLiCoさんが考える「幸せ」についてインタビューしてきました。

ザリガニってふだんから食べるもの?

飯塚/LiLiCoさんは子どもの頃から、ザリガニをとって食べたりしていたのですか?

LiLiCo/それはなかったですね(笑)。網でとったザリガニは、砂糖やビールに入れて煮込むんですよ。パーティーでは、真っ赤なザリガニを丸いお皿に並べたり、タワーや噴水のような形に積んできれいに飾ります。

飯塚/ザリガニパーティーの乾杯ソングは印象的ですね。

LiLiCo/そうなんです。メッツァでは『ヘランゴー』を歌いましたが、キラキラ星の替え歌でザリガニに特化した歌詞をつけて歌ったり、いろいろな乾杯ソングがあります。子どもは大人たちが歌っているのを聞いて育ちます。

日本とは違う「美しい」の概念

飯塚/北欧では日照時間が貴重と聞きますが、実際はいかがですか?

LiLiCo/日本の春と違って、北欧の4月、5月はまだ雪どけの季節なんです。スウェーデン人は少しでも日が出れば「太陽が欲しい!」と、みんなで太陽に顔を向けるんです。雪がとけてなくても、タンクトップで外に出る人もいるくらい。

スウェーデンでは白い肌よりも、日焼けをして黒いほうが「美しい」と思われます。それに加えて、髪の毛のケアやネイルもしないし、素の自分でいることを大切にしています。

夏の後には、日に焼けていることがステータスですから、顔にそばかすができても全く気にしません。むしろ「私たちはバケーションに行ってきたわよ!」って自慢できちゃう。

まわりからは「あなたはいいところへ遊びに行ってきたのね、うらやましい!」なんて思われるわけです。

飯塚/メッツァでの夏至祭は、今回で2回目なのですね。

LiLiCo/本来の夏至祭はコッコ(かがり火)が4月、夏至祭が6月で、ザリガニパーティーは8月に行います。メッツァでは、5月末から同時に開催されて、私からすれば夢のよう!

青空の下で、北欧の夏を全部いっぺんに味わえるのは贅沢なこと。今年もありがたいことに、メッツァで2回目の夏至祭を迎えることができました。

ハッピーは自分の中にある

飯塚/日本とスウェーデンを比べて、感じることはありますか?

LiLiCo/これは考え方の違いですが「生活を楽しむ」ということに関しては、もしかしたら日本人よりもスウェーデン人のほうが上手かもしれませんね。

日本人の方はよく「何か、いいことないかな〜」って口に出す人がいますが、いいことを待つのではなく、もっと自分から楽しむことが大切だなと感じます。

スウェーデン人は「ハッピーは自分の中にある」と考える人が多いです。たとえイヤなことがあっても、今の自分でベストを尽くそうという想いがあります。

私は映画のコメンテーターなので、よく映画を観ますが、鑑賞した映画がつまらなかったと感じても「私のタイプではない作品だけど、学べることはあった」とポジティブに捉えています。自分の想い一つで、何かしら教訓として残りますから。

飯塚/楽しいことを待つのではなく、自分から動くことが大切ですね。

LiLiCo/たとえば日本の夏って暑いですけど「暑い!暑い!」と文句を言っても仕方ないじゃないですか。暑い中でどう楽しむかを考えて、ハッピーをつくり出していきたいですね。

メッツァの夏至祭が気になってる人って、私のまわりにも結構いるんですよ。あとで「行ってみたかった〜」ってチャンスを逃さないで、気になるなら足を運んでザリガニを食べてみなくちゃ!

もしお金や時間が許せば、実際に北欧の夏至祭にも行ってほしいですし、日本の素晴らしさもあらためて実感できると思います。

その土地の匂いや現地の人たちの動き、話し方に直接触れることで、お互いの違いを知ることはとてもいいことです。

飯塚/最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。

LiLiCo/今でも「スウェーデンに帰りたいな」とホームシックになって、本当はもっと帰りたいけど、それも難しくて。そんな私にメッツァの夏至祭のお話がきたときは、とてもうれしかったです。

これからは、もっと日本のことをスウェーデンに届ける橋渡しになりたいと思っています。ぜひ、メッツァで北欧の夏を体験してみてくださいね!

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記事を書いた人:
飯塚 まりな

イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。

2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。

  • 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
  • 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
  • 介護福祉士

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