一年で最も日が長い「夏至」を祝…
-
トピックス
先日5月25日(土)にスタートしたメッツァの夏至祭2024、初日にはパーティーアンバサダー、スウェーデン出身のLiLiCoさんが登場!
ザリガニを食べて、乾杯ソングを歌って、美味しいお酒を飲み、最後はみんなでダンスを踊っていました。
また、かがり火の点火セレモニーやミッドサマーダンスにも登場し、お客さんたちと北欧の夏を満喫し、終始笑顔のLiLiCoさん。
そんなLiLiCoさんに夏至祭のことだけでなく、LiLiCoさんが考える「幸せ」についてインタビューしてきました。
ザリガニってふだんから食べるもの?
飯塚/LiLiCoさんは子どもの頃から、ザリガニをとって食べたりしていたのですか?
LiLiCo/それはなかったですね(笑)。網でとったザリガニは、砂糖やビールに入れて煮込むんですよ。パーティーでは、真っ赤なザリガニを丸いお皿に並べたり、タワーや噴水のような形に積んできれいに飾ります。
飯塚/ザリガニパーティーの乾杯ソングは印象的ですね。
LiLiCo/そうなんです。メッツァでは『ヘランゴー』を歌いましたが、キラキラ星の替え歌でザリガニに特化した歌詞をつけて歌ったり、いろいろな乾杯ソングがあります。子どもは大人たちが歌っているのを聞いて育ちます。
日本とは違う「美しい」の概念
飯塚/北欧では日照時間が貴重と聞きますが、実際はいかがですか?
LiLiCo/日本の春と違って、北欧の4月、5月はまだ雪どけの季節なんです。スウェーデン人は少しでも日が出れば「太陽が欲しい!」と、みんなで太陽に顔を向けるんです。雪がとけてなくても、タンクトップで外に出る人もいるくらい。
スウェーデンでは白い肌よりも、日焼けをして黒いほうが「美しい」と思われます。それに加えて、髪の毛のケアやネイルもしないし、素の自分でいることを大切にしています。
夏の後には、日に焼けていることがステータスですから、顔にそばかすができても全く気にしません。むしろ「私たちはバケーションに行ってきたわよ!」って自慢できちゃう。
まわりからは「あなたはいいところへ遊びに行ってきたのね、うらやましい!」なんて思われるわけです。
飯塚/メッツァでの夏至祭は、今回で2回目なのですね。
LiLiCo/本来の夏至祭はコッコ(かがり火)が4月、夏至祭が6月で、ザリガニパーティーは8月に行います。メッツァでは、5月末から同時に開催されて、私からすれば夢のよう!
青空の下で、北欧の夏を全部いっぺんに味わえるのは贅沢なこと。今年もありがたいことに、メッツァで2回目の夏至祭を迎えることができました。
ハッピーは自分の中にある
飯塚/日本とスウェーデンを比べて、感じることはありますか?
LiLiCo/これは考え方の違いですが「生活を楽しむ」ということに関しては、もしかしたら日本人よりもスウェーデン人のほうが上手かもしれませんね。
日本人の方はよく「何か、いいことないかな〜」って口に出す人がいますが、いいことを待つのではなく、もっと自分から楽しむことが大切だなと感じます。
スウェーデン人は「ハッピーは自分の中にある」と考える人が多いです。たとえイヤなことがあっても、今の自分でベストを尽くそうという想いがあります。
私は映画のコメンテーターなので、よく映画を観ますが、鑑賞した映画がつまらなかったと感じても「私のタイプではない作品だけど、学べることはあった」とポジティブに捉えています。自分の想い一つで、何かしら教訓として残りますから。
飯塚/楽しいことを待つのではなく、自分から動くことが大切ですね。
LiLiCo/たとえば日本の夏って暑いですけど「暑い!暑い!」と文句を言っても仕方ないじゃないですか。暑い中でどう楽しむかを考えて、ハッピーをつくり出していきたいですね。
メッツァの夏至祭が気になってる人って、私のまわりにも結構いるんですよ。あとで「行ってみたかった〜」ってチャンスを逃さないで、気になるなら足を運んでザリガニを食べてみなくちゃ!
もしお金や時間が許せば、実際に北欧の夏至祭にも行ってほしいですし、日本の素晴らしさもあらためて実感できると思います。
その土地の匂いや現地の人たちの動き、話し方に直接触れることで、お互いの違いを知ることはとてもいいことです。
飯塚/最後に読者のみなさんへメッセージをお願いします。
LiLiCo/今でも「スウェーデンに帰りたいな」とホームシックになって、本当はもっと帰りたいけど、それも難しくて。そんな私にメッツァの夏至祭のお話がきたときは、とてもうれしかったです。
これからは、もっと日本のことをスウェーデンに届ける橋渡しになりたいと思っています。ぜひ、メッツァで北欧の夏を体験してみてくださいね!
関連記事/おすすめ記事