春分を過ぎて、山がモエて(萌え…
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くらし
大寒を過ぎたこの時期、これから迎える春をじっと待ちわびるかのように、山野は静けさに包まれています。
そんな茶色の世界で、ふと足元に目を向けると輝くような深紅の葉がキラリ。
冬のあいだ葉が赤くなる、タデ科のスイバです。
春になると深紅の葉は緑色へと変わっていくので、この鮮やかな色を楽しめるのは冬だけ。ヨーロッパでは「ソレル」と呼ばれ、野菜として親しまれている存在です。
スイバの特徴といえば、やはり名の由来(「酸っぱい葉」→スイバ)の通り、口いっぱいに広がるさわやかな酸味!
この酸味が、甘酸っぱくてなんとも美味しいジャムへと変身してくれます。寒さで縮こまった身体に、間もなく訪れる春の便りを運んでくれるスイバジャム。
でも、定番のジャムだけでなく、この彩りと酸味を活かしてあんな料理もいいのでは…? 楽しい実験タイムが続きます。
昔も今も変わらず、自然界は季節の恵みを私たちに与え続けてくれています。
そんな恵みが、深紅のスイバのように、今年もみなさんの暮らしをやさしく彩ってくれますように。
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