飯能へ移住して1年目の頃、長女…
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くらし
広いホールにたくさんのおもちゃが広げられ、思い思いに過ごすママと子どもたち。ママどうしお話をしたり、子どもたちとスタッフが遊んだり、ゆったりした時間が流れます。
ここは、子育てひろば「KOKKOはんのう」。毎月1回、南高麗福祉センターで開室しています。代表の安田まりこさんにお話を伺いしました。
スタッフとイベント準備中(右が代表のまりこさん)
スタッフは、現役子育て中のママたち。助産師相談、ヨガ教室、リースづくりなど、ママたち自身が「安心でき、楽しめる」イベントも開催しています。
コロナ禍も落ち着き、ずっとやりたかったという飲食関係の「おにぎりづくり」を開催。
親子で一緒に握れる「食育」とママの食事づくりを少しでも手助けできたら、というスタッフの想いから実現しました。
恩返しできれば
もともと、市内の公立保育所や子育て支援施設に勤める保育士だったまりこさん。
「長女の入院中、医療スタッフさんやいろいろな方々に助けられました。この感謝の気持ちを社会へ恩返ししたい」と退職後、以前から気になっていた「南高麗ふれあい広場」のボランティアを始めます。
自然あふれる環境に、移住者も増えているという南高麗地区。「この豊かな環境に、親子で遊べて知り合うこともできる居場所があったらどんなに素敵だろう。移住した家族も安心できる、地域の方の交流の場をここにつくれたら!」とまわりのママに声をかけ、2022年1月に開室しました。
ママがほっと一息つける時間を
ママへの気配りの中で、まりこさんが大切にしていることがあります。
「ある子育て広場では、ママたちにお茶を淹れてあげていたそうです。その1杯でたくさんのママがリラックスできた話を聞きました。kokkoでも、お茶を飲んでほっと一息つける時間をつくって、ママを労えたら」
2023年2月からは、広場で好きなお茶を自由に飲めるドリンクバーも始まっています。
ママたちの“ともし火”に
フィンランド語で「焚き火、ともし火」を意味するkokko。
焚き火を囲むように、みんなで暖かな子育てができるように、ママたちを照らす「ともし火」のような存在でいたい、という願いを込めています。
今後は学校をお休みした小中学生、おじいちゃんおばあちゃん、多世代があたたかな交流をできる場にしたいそう。ひろばのスタッフも募集中です。
まりこさんとママたちの小さな優しさから始まったともし火。たくさんの家族を照らすのは、そう遠くないかもしれません。
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