くらし

ライター:山山子

2023.04.04

ママの気持ちに寄り添う「First Step」

ママの気持ちに寄り添う
「First Step」

今春からテイクアウト形式の「子ども食堂」をスタートする、子育て支援団体「First Step」。

代表の稲垣理恵さんは、子育て支援拠点で親子の支援に携わりながら、休日は親子コンサート、ワークショップ、子ども服の交換会を開催しています。

仕事を通じて、よりママ自身に寄り添った子育て支援の必要性を感じ、「産後家事サポート」「就労支援」を実現するため、NPO立ち上げの準備もしています。

誰かに頼ってもいいんだよ

現在、子育て中のママでもある理恵さん。

以前、神戸で知り合いもいない中でのワンオペ育児に、社会からの孤立を感じたといいます。長年勤めた保育士も辞め、心身のバランスも崩しました。そんな中、産後サポート団体との出会いが転機になります。

「その団体に声をかけてもらい、産後訪問サポートの有償ボランティアを始めました。赤ちゃんの沐浴、洗濯、料理などをしました。そのあいだ体を休めてもらったママからの『ありがとう』が『私も社会の力になっているんだ』と思え、私自身のエネルギーにもなっていきました」

これを機に「子育て支援」を学ぼうと、支援団体と子育て広場でボランティアとして3年活動。「子育ては誰かに頼ってもいいんだ!」と、支援され支援する側を経験して気がついたといいます。

ママのFirst Stepに寄り添って

「はじめのいっぽ」という意味の「First Step」には、理恵さんの想いが詰まっています。

「一つは、ママの子育てのはじめの一歩に寄り添う団体でいたいのです。私は『子育て中に誰かに頼ることは甘えだ』と一人で頑張りすぎて孤立してしまいました。『まわりを頼ってもいいんだよ』と伝えることで、もっとママ自身の気持ちが楽になってほしいです」

そんな親の姿を見て、困ったときは子どももサポートを受けるのが当たり前の社会になってほしいと話します。

「二つ目は、就労支援として社会復帰へのはじめの一歩になれたら。毎日ママたちが休みなくしている子どものお世話は、年収に換算すると1000万円というデータもあるそうです。子育て経験を活かし、有償ボランティアとして社会とつながる場であり、仕事復帰の足がかりになれたらと思っています」

現在準備中の子ども食堂は「ママ自身が都合のよいときに食べられるように」との考えから、テイクアウト方式を採用しました。

どこまでもママたちの心に寄り添う「First Step」。理恵さんの想いに賛同した子育て中のママ、助産師、保育士、栄養士さんもスタッフとして集まり始め、まだまだ募集しています。

優しく心強い、みんなと踏み出す「はじめの一歩」。今春新たなスタートが、とても待ち遠しいです。次回は、子ども食堂を取材しますので、お楽しみに!

関連情報

団体名
First Step
メール
first.step.hanno@gmail.com
Instagram
@first_step_hanno

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記事を書いた人:
山山子

夫と3人の子どもとの自然豊かな吾野暮らし。子育てや吾野の情報を中心に執筆しています。

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