南側には飯能河原、北側には天覧…
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くらし
飯能へ移住して1年目の頃、長女の幼稚園を探して地元の方にすすめられたのが飯能幼稚園でした。
西川材をふんだんに使った開放的な園舎。木々が茂り、広々とした園庭でのびのびと自由に遊ぶ子どもたちを見た瞬間「私もこんな幼稚園に入りたいな」と、一目で気に入ったことを覚えています。
「飯能市で一番最初にできた幼稚園なんですよ」とにこやかに話すのは、園長の江角孝子先生。勤続60年の大ベテランで、親子3世代でお世話になっているご家族もいるそうです。
仏教の教えをもとに「明るく・正しく・仲よく」を掲げ、園舎の隣にある真言宗智山派観音寺が設置し、今年2023年で開園70年を迎えます。
「周囲の自然環境がよく、四季を通して感性を育てたいので、お弁当を持って園外へ行くことが多いです」と話します。
それもそのはず、天覧山、多峯主山(とおのすやま)、飯能河原、中央公園など恵まれた自然環境が生活のフィールドになっているのです。
春は公園でお花見、夏は飯能河原で川遊び、秋は木の実を探しに紅葉のなかをお散歩、冬は雪や氷で遊び、自ずと子どもの五感と好奇心が育ち、生命の尊さを学ぶ経験ができます。
そんな多彩な活動ができる理由をお聞きすると、
「給食はどうしても園内で食べなければならないので、活動の幅が広がるようにお弁当を採用しています。同じ時間に登園することで、子どもたちが落ち着いて活動できるよう、バスを廃止しました。ご両親には、ご理解とご協力をいただいて、とてもありがたいです」とのこと。
先生方と子どもを預ける保護者が力をあわせて、子どもたちの生活をつくっているのですね。
初めての幼稚園、毎日のお弁当づくり…最初は私も心配でした。でも「好きなもので、食べ切れる量のお弁当でいいですよ」と言われ、大変さは感じませんでした。
その日の天候や子どものリクエストで、園内のウッドデッキや外でお弁当にすることもしばしばだそうで、うらやましい限り。
送迎があることで、歩く道々でセミの抜け殻や季節の花を見たり、そんな共通の思い出が親子関係の土台の一つになっているように思います。
さらに送迎だからこそ、他のママやパパと会って話せる地元でのつながりができたことは、移住者の私にとって、とても心強いことでした。
「ぜひ幼児期は手をかけて育ててほしいと願っています」と、園長先生のお言葉は今でも私の励みに。ぜひ、飯能幼稚園で豊かな自然とおおらかな先生と、子どもをのびのび育ててみませんか。
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