入り口に並ぶ朝採れ野菜に誘われ…
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くらし
「あかちゃんは、どこからくるの?」 そんな子どもからの質問に困る(私のような)親も多いのではないでしょうか。
その答えを親子で学べる性教育の教室が、ここ飯能にはあるんです。アットホームな雰囲気の「いのちの教室」代表、川上康子さんにお話を伺いました。
「絵本を使って性行為の話をすると、子どもは真剣に聞いてくれます。どんな小さな子どもも、自分がどうやって生まれたか知りたいのです」と話す川上さん。
独自に考案した構成と、魅力的な教材を使っての少人数制の講座です。
親しみやすい手描きの紙芝居、興味をひくクイズや工作、ナプキンや避妊具での実験など、実際に触る、においを嗅ぐ、五感を刺激する学びに重点を置いています。
さらに性被害から自らを守ることも学び、子ども自身が実践できるプログラムを提供。
また「親子で一緒に学ぶ」受講スタイルも、こだわりの一つ。
「親子の距離が縮まった」という受講者の感想が多い理由は、性教育で親も子も、愛されて生み生まれたことを実感するから。
昨年受講した私と小学5年生の娘も、今では「性の話がふだんの会話と同じように話せる」ほど。
「いのちの教室」の始まりは、川上さんが4歳と7歳のわが子に話した性教育でした。「多様性」も重視する理由の一つに、障がいを持つ長女への想いがあります。
兄弟に障がいを理解してほしいと、妹の障がいの話をしたところ「性教育同様、スッと理解する子どもの素直さに感動しました」と話します。
それを聞いた友人から「うちの子にも話してほしい!」と声がかかり、2020年飯能に「いのちの教室」を開室しました。
現在は子育てをしながら、講師として活躍しています。
教室では、幼児(5歳)から小学6年生(12歳)まで、年齢別に学べる5つのコースに加え、重点的に多様性を学ぶLGBTQコースも充実。SNSでも積極的に情報発信しています。
「多くの方々に助けられ支えられたからこそ、長女の障がいを受け止められました。活動を通して多様性を認め合う社会を目指すことで、助けてくれた方々への恩返しになれば」
そう話す川上さんの想いの種。花ひらくのが楽しみです。
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