飯能河原の目の前にあるカフェ「…
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くらし
飯能の奥座敷とよばれる原市場地区。静かな住宅地に挟まれた細い路地を抜けると、オレンジ色の光が灯るカフェが見えてきます。
店内には、店主の五十嵐さんがセレクトした地元の野菜や量り売りのナッツ類、化粧水などがところ狭しと並びます。
キッシュなどのお惣菜やデザートは五十嵐さんのお手製。海外の絵本に出てくるお母さんが手づくりしてくれるような、どこかあたたかみのあるお菓子類が常時5〜6種類も取りそろえられています。
廃材を利用して仲間とDIYで仕上げた室内は、自然素材でまとめられ、中央には小型のストーブが鎮座。その周りを取り囲むように配置されたテーブル席は、リラックスした雰囲気で五十嵐さんとの会話を楽しむ常連のお客様でいつもいっぱいです。
一人でも気軽に来店できるのもまた、ハライチ・ナチュラリアの魅力。好きなお菓子と飲み物を選んで、テラス席に座りながら入間川の水音をいつまでも聴いていたくなる、そんな豊かな時間を過ごせる場所です。
人と人とが出会う場所、マルシェ「市」
五十嵐さんと原市場のご縁は2016年。もともとは住宅として借りる予定だった場所で、知人とマルシェ「市」を始めることになりました。
コンセプトは「人が自由に集える場所」。人とのつながりを大切にしたい、という五十嵐さんの思いがきっかけです。誰でも参加できるマルシェ「市」は順調に軌道に乗り、知人が別の道に進んだあとも、少しずつ地元の方に受け入れられていきます。
2020年には建物の一角を修復。カフェとして利用できる空間が完成し、現在の姿になりました。
顔の見えるやりとりを大切に
ハライチ・ナチュラリアが大切にしているコンセプト「人とのつながり」は、お店で扱っている雑貨や食品のセレクトにも活かされています。
「オーガニックなもの、無添加なものというより、信頼をおけるものにこだわりたいと思っています。たとえばお店で取り扱っているナッツは有機栽培ではありませんが、信頼できるつくり手がナッツの状態にこだわり、質のよいものだけを選んで焙煎しています。それは、オーガニックナッツであってもオートメーション化された工場で焙煎された商品より、はるかに魅力的なんです。顔が見えて信頼できる人の商品を取り扱っていたら、私の考えるナチュラルなものが集まっていた、という感じです」
デザイナーとしてフランスをベースに活躍してきた五十嵐さん。約20年という長い間、自分の内面を服で表現することに全力を注いできました。
原市場という新たな場所を得た今、ハライチ・ナチュラリアの運営を通して、五十嵐さん自身が「人と人とをつなげる役割」を果たしています。営業日以外はカフェ店舗をレンタルスペースとして貸し出し、周りの人々の活動を応援する取り組みにも積極的です。
誰とでも気さくに話し、朗らかな声で笑いながら、周りをほんわかとした雰囲気で包んでしまう五十嵐さん。美しい入間川とおいしい軽食、そして五十嵐さんとの会話を楽しみに、ぜひお店へ足を運んでみてください。
関連情報
- 店名
- ハライチ ナチュラリア
- 所在地
- 飯能市原市場583
- TEL
- 090-3214-6730
- 090-3214-6730
- @haraichinaturalia
- @haraichi7
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記事を書いた人:
つるまゆ
長野県上田育ち→東京経由→埼玉県飯能暮らし/自然に囲まれた生活を愛して、2021年に移住/山と緑、自然食と手仕事、コーヒーを楽しむ生活
- 職業は経理&ライター
- 登山大好き
- 和服大好き
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