くらし

書いた人:飯塚 まりな

2023.05.12

ひとの想いに寄り添った花束を「Garden」

ひとの想いに寄り添った
花束を「Garden」

飯能の国道299号を車で走っていると、目を引く大きな看板が目印のお花屋さん「Garden」。

入口からピンクや赤の生花、グリーンが目に飛び込んできます。ベージュの壁、コンパクトな空間に心地よさを感じます。

店主は、佐藤沙祐実さん。花の専門学校を卒業し、園芸や造園の知識を身につけました。ご結婚後、住まいを秩父から飯能へ移します。当時は義母さんが経営していた花店「コスモス」を手伝っていました。

今から13年前、佐藤さんのご主人が花店を受け継ぎ、心機一転「Garden」に店名を変えて、地域のお客さんを中心にフラワーギフトやアレンジメント、法事花などをつくってきました。

また、毎年飯能市内の幼稚園や学校などから注文が入り、たくさんの花束や壇上花を制作しています。

飯能の中高生が花束を買いに

フラワーギフトを購入するとき、すでに花束で販売しているお店もあります。ですが、Gardenではつくり置きはしないとのこと。

お客さんから注文を受けてから、新鮮なお花をアレンジしていると佐藤さんは話します。

最近では、韓国や中国で流行っているラッピングが人気で、GardenでもInstagramに作品を載せています。

紙やチュールでラッピングした花束は、従来のものよりも包装紙と花が一体になり、ボリュームがあるように見えるのが特徴で、お客さんのこだわりに合わせてつくっているそうです。

今年の3月、飯能市内の中高生が花束を買いに来た光景に「驚いた」と佐藤さんは言います。

「今は卒業式に彼氏、彼女に花束をサプライズすることが流行っています。Gardenにも、たくさんの学生さんが買いに来てくれて、私たちの時代では考えられないですね」

ライター飯塚は目が点…「母の日でもないのに、学生がそんなことするの!?」と検索してみると確かにいました。教室で、彼女に100本のバラの花束をあげている男子。

もはや花束をプレゼントすることは、大人のサプライズではないそうです。飯能には粋な学生がたくさんいるんですね。

生花だけではなく、ドライフラワーも充実

Gardenには、他の花店にはない和室のスペースがあります。

靴を脱いで上がると、アンティーク好きにはたまらないドライフラワーの展示スペースがあります。

こちらの一室は佐藤さんの義母さんが担当。ドライフラワー・クラフト工芸の教室も開催しています。

ここ数年ドライフラワーも注目され、自宅で作品を制作する人も増えているそうです。佐藤さん自身もドライフラワーのスワッグをつくっているんだとか。

取材中「このドライフラワーおいくらですか?」とお客さんが佐藤さんに尋ねる場面を見かけました。

飯能は「ちょうどいい」

最後に飯能へ来てよかったと思うところを、佐藤さん(写真左)とスタッフの小川枝穂吏さんに聞きました。

小川さんは佐藤さんの専門学生時代からの友人。スタッフ募集の際に、佐藤さんが声をかけたのをきっかけ5年前、小川さんも飯能に移住しました。

二人から出た言葉は「ちょうどいい」 ちょうどいい自然、ちょうどいいまち、ちょうどいい人との距離感。顔を見合わせて話す二人の表情と穏やかな口調に、飯能の暮らしやすさを感じました。

佐藤さんは今後もGardenで働くスタッフたちとともに、流行も取り入れながらお客さんのイメージを叶えるフラワーギフトをつくっていきたい、と笑顔を見せていました。

今週末、5月14日(日)は母の日。これから贈りものを準備されるなら、ぜひGardenさんにご相談を◎

関連情報

店名
Garden
所在地
飯能市中山339-2
TEL
042-973-9877
042-973-9877
営業時間
9:00〜18:00
定休日
火曜日
メール
garden.f@ymail.ne.jp
Instagram
@garden_sayu

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記事を書いた人:
飯塚 まりな

イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。

2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。

  • 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
  • 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
  • 介護福祉士

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