夏のある日、飯能河原のそばの名…
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くらし
まるでイノシシ!? 今にも動き出しそうな足のはえたユニークな薪ストーブたちがお出迎え。
ここは、吾野にある鉄工所、浅見鉄工。優しい笑顔で出迎えてくれた代表の浅見照雄さんにお話を伺いました。
アイデアと職人技の結晶
開放感のある鉄工所に並ぶ薪ストーブや焚き火台。目を引く個性的なデザインは、照雄さんのオリジナルです。
もともと、ものづくりが大好きで、つくっているうちにアイデアが湧き出てくることもしばしば、と言います。
デザインと同じくらい機能性も優れています。前職は金属加工会社にお勤めだった照雄さん。囲炉裏をヒントに試行錯誤を繰り返した生木も燃やせる薪ストーブは、職人技の結晶です。
親から子へ、子から孫へ受け継ぐことができるほどの頑丈さ。
お客さんの要望で、直径35センチの丸太もはいるほどのストーブをつくったことも。
販売したものは、お客さんが使いやすいようにつくり替えてくれます。「修理して、大事に使ってもらえたらうれしい」と話します。
地域にも環境にも優しいものを
薪ストーブをつくるきっかけになったのは、吾野の山々で見かける間伐された木々でした。
有効活用することで、地域のために力になりたい。環境に優しいストーブをつくりたい、という想いが募り、47歳のときに独立します。
ほかにも焚き火台、オーブンなどなど、全て手づくりの一点もの。
照雄さんの「焼き芋愛」から生まれた、こちらのストーブ&オーブンは、現在、特許申請中です。
試行錯誤を重ねて、最高の焼き芋やピザが焼けると言います。いただいたお芋は、ねっとりホクホクでおかわりしたくなるほど(笑)。
「近くの小学生が掘ってきた芋をこのオーブンで焼いたらね、みんな美味しいって食べてくれて。それがうれしいね」と破顔します。
吾野のストーブマン
取材中も通りがかりの人たちに声をかける姿は、まるで暖かな優しさで包み込むストーブそのもの。
夏は川で魚をとり、秋は焼き芋を通して子どもたちにも親しまれる照雄さんは、まるで地域の人々を見守るヒーローのようです。
どこまでも人と道具に寄り添う職人魂&愛にあふれる、ストーブマン浅見照雄さんの情熱に、心も体もあったか〜くなりますよ。ぜひお立ち寄りくださいね。
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