飯能市下川崎にある小さなケーキ…
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たべる
水色のかわいらしいお店に足を踏み入れると、ショーケースにカラフルなスイーツが並びます。
飯能市岩沢の住宅地の一角に、金曜と土曜のみ営業の小さなパティスリー「スイーツラボ ピニョン」がオープンしました。
外観から内装まで北欧テイストで統一され、店内はどこかほっとする居心地です。
オープンと同時に、お客さんがひっきりなしにやってきて、絵本から飛び出してきたかのような一軒家パティスリーが、温かく迎え入れています。
季節のメニューで新鮮な発見を
「シュークリームを4つください」
まとまった数のシュークリームを購入していくお客さんが多いようです。オープン以来、60個近く用意しても完売するほどの人気ぶり。
サクサクの生地に生クリームとカスタードを合わせた濃厚なクリームがたっぷり。一口食べれば、甘い幸せに包まれます。
季節を感じられるメニューも魅力的。初夏には爽やかなメロンのショートケーキ、取材の日は父の日になぞらえて「ビール風ゼリー」が。
「来てくれるお客さんが、毎回新鮮な気持ちになってもらえたらうれしいです。なるべく、毎週新しいメニューが一つはあるようにしたいと思ってるんです。ついついつくり過ぎちゃって、ショーケースに入りきらなくて」と粕谷さん。
オーナーパティシエの粕谷詩織さんは、東京の練馬区出身。
高校生の頃から製菓の専門学校に通い、卒業後、都内のホテルや有名パティスリーで腕を磨いた経歴を持ちます。
「スイーツラボ・ピニョン」は、これまで実店舗を持たずに、ネット販売や飯能や周辺エリアでのマルシェ出店を通じて、着実にファンを増やしていきました。
マルシェで販売していたのは主に焼き菓子。実店舗ではシュークリームやケーキなど、オリジナルの生菓子をいただけるとあって、すでに地域のみなさんに愛されています。
お菓子づくりは科学
厨房も見せてもらいました。店名に「ラボ」とついているのは「お菓子づくりは科学」との考えから。
「勉強が得意というわけではありませんが、科学は好きでした。小麦粉と卵と砂糖が、スポンジケーキにもクッキーにもなる。面白いですよね。シュークリームの生地がふくらむのは、オーブンの中で熱膨張するからなんです」
焼き上がったばかりのシュー生地に、手作業で混ぜ合わせたクリームを一つひとつ絞り入れていきます。材料の配合や温度管理など、細部にまでこだわりを持って丁寧につくっています。
また「ピニョン」はフランス語で「松の実」の意味。粕谷さんの旧姓にある「松」からきています。そこには「初心を忘れずにいられたら」との想いが込められています。
Instagramを見ると、オリジナルのオーダーケーキがたくさん紹介されています。ぶたさんのケーキ、クラゲのアイシングクッキーなど、どれもかわいい!
「先日はパトカーのケーキをつくりました。オーダーケーキは世界に一つのケーキ。お気に入りのケーキで特別な日を迎えてほしいですね」
現在は金曜・土曜のみの営業ですが、将来的には営業日を増やすことも検討中とのこと。
また、マルシェへの出店に向けてスタンドパックのゼリーなど、新商品の開発も進めているそうです。
地域の方々に愛され、新しいお客さんにも広がっている「スイーツラボ・ピニョン」。飯能の新しいスイーツスポットとして、これからが楽しみです。
「次はどのケーキにしようかな?」毎週通いたくなるお店です。
写真:赤井恒平
関連情報
- 店名
- Sweetslabo Pignon
(スイーツラボ ピニョン)
- 所在地
- 飯能市岩沢966-4
- TEL
- 042-981-8863
- 042-981-8863
- 営業時間
- 金・土 11:00〜16:00
- 駐車場
- 3台
- @sweets.pignon
アクセス
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記事を書いた人:
かたおか 由衣
リゾート運営会社勤務と専業主婦を経て、2020年からライター。2男1女の子育て中。
教育や子育て、エンタメ、キャリアなどの分野で執筆中。2023年春から飯能在住。転勤族。
- ライター・編集者
- 子どもたち学校に行ったり行かなかったり
- 親子ともに飯能暮らしを楽しみたい!
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