たべる

書いた人:渡邉 優太

2021.12.07

おやつ、おいわい、おもてなしのお店「ömatsu」

おやつ、おいわい、おもてなしのお店
「ömatsu」

ごあいさつ

飯能市中山にある小さなお店 ömatsuです。
omotenashi(喫茶店)
oyatsu(焼き菓子)
oiwai(水引雑貨)
の活動をしています。

中学生の頃から漠然と“お店”がしたいと思っていた。
大学卒業後、パン屋でのアルバイトをきっかけにアイシングクッキーと出会い、そこで初めて自らつくったものを販売する喜びを感じることができた、と松本さん。

結婚式のプチギフトのオーダーが多く、和装の結婚式に合わせたラッピングの相談を受けたとき、水引を使ってラッピングをしたことが水引製作の始まりになった。今まで焼き菓子をつくっていた場所が使えなくなるタイミングもあり、伝統的な素材の水引をもっと深く理解したいと思うように。水引雑貨の製作を始め、イベント出店などを経て本格的な作家活動に入る。

飯能との出会いがそれらを一つに繋ぎ、念願のお店を始めることに

結婚を機に、いつか自然の多い環境に住みたいと思っていた。子どもが産まれたことで、その想いがより強くなり、都内に通うご主人の通勤圏内と自然環境が多い場所を探すように。

もともと飯能は縁のない土地だったが、友人が飯能へ引っ越し、その友人のすすめで飯能を見に行ったとき、心がピン!と来て移住を決断。

すっきりとした外観と、和む雰囲気を取り入れた店内。
飯能の小高い住宅街の中に店舗のような佇まいを持つ住まいをつくるために、三角屋根をモチーフにした住居兼喫茶店を新築。

1階に喫茶スペースを設けたことで、スペースのとれる2階がLDKに。開放感ある窓が、飯能の借景を楽しませてくれる。

地元が新潟の松本さんは、飯能に引っ越してきた第一印象を「地元に戻ってきたような安心感があった」と話す。ご近所さんが野菜を分けてくれたり、自治会やお祭りに参加できる、都心の生活では感じることの少なかった人との繋がり、ありがたさ、温かさをあらためて感じている。

発信拠点ができたことで、週2日のカフェ営業、残りの平日は製作活動、週末にイベント出店と、目が届く範囲のことを自らの力でカタチにするのに、今がちょうどよい、と松本さん。

カフェではできるだけ地元のものと使いたいと思い、手探りで開拓。コーヒーのオリジナルブレンドも、地元のコーヒー屋さんでつくってもらっている。

食材やもの選びを含め、感性の近い人たちと出会うことで新たな発見が生まれ、地域との繋がりは今も広がり続けている。

関連情報

店名
ömatsu
所在地
飯能市中山662-15
営業日
木・金 10:30〜15:00
月によって変更あり
駐車場
3台
Instagram
@omatsu.ig

アクセス

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記事を書いた人:
渡邉 優太

ユニバーサルデザインに関心を持ち、大学では工業デザイン、人間工学を学ぶ。卒業後〈ザ・コンランショップ〉に入社。植物やガーデンファーニチャーの担当に。その後、いくつかの仕事を経て独立。飯能市に『REFACTORY antiques』をOPEN。国内外で買い付けた古い家具を修理して販売し、個人宅のリフォーム、店舗の空間演出も手がける。

  • REFACTORY antiques 店主

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