西武池袋線に乗るたびに、気にな…
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たべる
飯能には美味しいパン屋さんがいっぱい。昨年末、パンはパンでも「コッペパン専門店」がオープンしたと聞き、取材に行ってきました。
道路からすぐ見える、かわいらしいオレンジ色のクマの看板が、近所の人たちの目を引きます。
パン屋さんといえば、朝が早い…。ライター飯塚めっきり朝が弱いのですが、この日の取材はオープン前の朝7時40分。寝坊しないように早寝するはずが、楽しみでなかなか寝つけませんでした。
なぜ、コッペパンなのか?
飯能市双柳(なみやなぎ)にある「ふわこっぺ はんのう店」は、以前は地元でおなじみの「レストランメルヘン」という飲食店でした。
今から8年ほど前に閉店し、店主の息子さんである三ツ木高広さんが跡を継ぎ、コッペパン専門店として再スタート。
なぜコッペパンなのかお聞きすると「僕は元保育士なんです。小さい頃から飲食店をやりたかった夢もあり、子どもたちが大好きなコッペパンなら喜ばれるかも!と思って、フランチャイズで始めてみました」とのこと。
コッペパンの種類は約20種類、毎日お店で焼き上げています。午前中はホットドッグのような具をはさんだ惣菜系から、あんこやチョコ、生クリームがホイップされている甘い系など種類が豊富。見ているだけで楽しい気持ちになります。
午後は、揚げパンが登場しますが、毎日すぐ売り切れになってしまうそうです。
中でも特におすすめなのが、三ツ木さんのお父さんがメルヘン時代につくっていたポテトサラダのコッペパン。
レストラン時代からのお客さんも、よく買いに来られるんだとか。
具材やスイーツの甘さ加減などをお父さんに相談して、アドバイスをもらいながらよい親子関係を築いているそうです。
子どもにやさしいパン屋さん
店内にはカフェスペースがあり、パンや飲みものを買って自由に飲食することができます。
なんとキッズスペースも完備されていて、手ぶらで来てもおもちゃや絵本があるので、お子さんも機嫌よく過ごせそうです。
「お店の看板デザインや内装は友だちに協力してもらって、パンを並べる棚は吉澤建設さんにお願いしました。シルバニアのような温もりある感じにしたかったんです。カウンターは自分で製作しました」
かつて保育園で担任をしていた子どもが高校生になり、買いに来てくれることもあるそうです。
レストランメルヘンの味が再び?
今後の目標はパンだけでなく、メルヘンのメニューを復活させて、お父さんがかつてつくっていたカレーやピラフ、ハンバーグなども提供していきたいという意気込みも。
「お客さんに『メルヘンのカレーが食べたい!』と言ってもらえることがあるので、またみなさんに召し上がってもらえたらうれしいですね」
お店の玄関には、36年前にレストランメルヘンをオープンした際に記念で贈られた時計と刺繍の絵を、今でも大切に飾られていました。これからは「ふわこっぺ はんのう店」を見守っていきます。
三ツ木さんのコッペパンは、一口食べるとふわっとやさしい口あたりで、とても丁寧につくられていることがわかります。
長年保育士として働き、子どもたちに「大きくなったら何になりたい?」と聞くたびに「自分が夢を叶えないでどうするんだ!」と自問自答していたそうです。
ライター飯塚と同世代の三ツ木さん。大きな転機を迎え、クマのような大きな体と心で美味しいコッペパンづくりに挑戦する姿に、教え子たちも元気をもらえるのではないでしょうか。
最後に「朝、何時に起きるのですか?」と質問すると「毎朝4時半起きです」とのこと。早起きは三文の徳。見習いたいものです…。
関連情報
- 店名
- ふわこっぺ はんのう店
- 所在地
- 飯能市双柳646-5
- TEL
- 070-9017-7841
- 070-9017-7841
- 営業時間
- 平日 8:00〜14:30/15:30〜18:00
土日祝 8:00〜18:00
- 定休日
- 月曜日
- 駐車場
- あり(店舗のすぐ横)
アクセス
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記事を書いた人:
飯塚 まりな
イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。
2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。
- 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
- 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
- 介護福祉士
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