飯能グルメといえば、必ずと言っ…
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たべる
身近なお酒のひとつであるワイン。最近はスーパーでも種類豊富に取りそろえられています。一方で、ワインと聞くと少し身構えてしまうことも多いのではないでしょうか。
今回は、飯能の路地裏にひっそりと佇むワインセレクトのお店「WINE SHOP FUKASHIN」さんをご紹介します。
シニアソムリエでもある店主の加藤満さんは、もっと気軽にワインを楽しんでほしいと話します。
モツ煮にあうワイン?
お店に来店されるのは、贈答用のワインを求めるお客さまから、毎日の食事メニューにワインをあわせたいという方まで。
「ハンバーグや麻婆豆腐、モツ煮など、今夜の夕食にあわせたいというお客さまも多いんです。もちろん、どんな料理でも相性のよいワインをご紹介できますよ」
本当は、魚介系には白ワイン、肉料理には赤ワイン、といった決まりはないんです、と話す加藤さん。モツ煮にあうワインなんて、恥ずかしくて聞けない!と思っていた私は目からうろこ。
ワインへの「思い込み」を取り払えば、その世界はもっと広がります。
お客さまが購入したワインを覚えて、次にご紹介するワインを厳選している加藤さん。お店を訪れる回数が多いほど、好みのワインに近づくことができます。
まさにワインのパーソナルカウンセラー!
お店では、要望にあわせてワインをセレクトできる定額サービスや、ワインをメインに味わうためのお食事コース(要予約)を用意しています。
加藤さんの詳しい解説付きでワインが楽しめる、ワイン好きにはたまらないサービスです。
ワインとの出会い
加藤さんがワインと出会ったのは、20代のはじめの頃。アルバイト先で知ったワインの世界に魅了されます。
その後、酒類の卸売会社に就職しましたが、ワインを通してお客さまと直接やりとりがしたい、と接客がメインの職場に転職。
当時はそれほど知られていなかった資格「ワインソムリエ」の認定試験に合格しました。
配置替えで8年ほど飲食の場を離れていたあいだも、個人的にワインの勉強に没頭。復帰後にはシニアソムリエ資格(受験当時の名称。ワインに関する職歴が通算10年以上必要となる、ソムリエの上位資格)を取得します。
出会ったときから一途にワインを追いかけてきた加藤さん。ワインの奥深さを伝えられる店をつくりたいという想いをずっとあたためてきました。
機が熟したのは55歳のとき。早期退職を決意し、自宅に念願のワインショップをオープンします。
ワインを丸ごと伝えたい
長い歴史を持つワイン醸造文化。加藤さんは、ヨーロッパではワインがふだんの生活にあたり前のように馴染んでいる、と話します。
「ぶどうのでき具合が、その年のワインの味を大きく左右します。毎日畑に入り、手入れを欠かさない職人のワインは美味しい。健全なぶどうがあってこそのワインなんです」
醸造家は、その土地に適したぶどう品種を選択し、土を育て、一年を通してぶどう樹のケアを続けます。天候に左右されながらも、ぶどうの熟度を見極め、時を逃さず最高の状態で収穫。醸造タンクに貯蔵してからも気は抜けません。
ワインには、産地それぞれの伝統と文化に支えられた経験、そして豊富な知識がつまっています。
「ワインのつくり手は、その土地の伝統や文化を愛しています。ワインを購入してくれるお客さまへ、ワインの背景からつくり手の想いまですべてを伝えたい、そう思っています」
「値ごろ感」を大切に
おだやかな口調でワインを語る加藤さん。控えめに選ぶ言葉から、ワインへの誠実な想いが伝わってきます。
百貨店で扱う高級ワインより、品質が確かで、手の届く価格帯がそろう「値ごろ感」を大切にしたワインショップ。お気に入りのワインが必ず見つかるお店です。
写真:渡邉優太
関連情報
- 店名
- WINE SHOP FUKASHIN
- 所在地
- 飯能市八幡町5-12
- TEL
- 042-972-9672
- 042-972-9672
- 営業時間
- 10:00〜21:00
- 定休日
- 火曜日
- 駐車場
- あり
- @wineshop_fukashin
- @wineshopfukashin
アクセス
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記事を書いた人:
つるまゆ
長野県上田育ち→東京経由→埼玉県飯能暮らし/自然に囲まれた生活を愛して、2021年に移住/山と緑、自然食と手仕事、コーヒーを楽しむ生活
- 職業は経理&ライター
- 登山大好き
- 和服大好き
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