たべる

昨年12月、飯能のメッツァ内にオープンした、ALLUMER（アリュメール）。フランス語で「焚きつける」という意味です。

「上質な暮らしを追求する」をテーマに、2018年から薪ストーブを販売してきたアリュメール飯能店が移転し、心機一転レストランを立ち上げました。

「TEXAS BBQ スモークグリルセット」は、主に牛肉、豚肉を使用。豚肉には塩、コショウのみで味つけ、牛肉には10種類以上のスパイスとハーブをブレンドした調味料を加えます。

オフセットスモーカーで13時間、120度の高温でしっかり焼き上げる独自の調理法が特徴です。

店内に広がるスモークとスパイスの香り、焼きたてのお肉は大人の贅沢。肉の表面はしっかり焼き上がり、中はジューシー！ 食べると油がジュワッと口の中に広がります。

香ばしくローストされたお肉を一口食べるだけで、冷えた体が温まるのがわかりました。野菜は飯能の地元から仕入れて、華やかにお肉を彩ります。

店内はレストランだけではなく、薪ストーブ屋さんとしても引き続き運営を行うとのこと。

地元の人たちに愛され、これまで薪ストーブの販売に尽力したのは、アリュメール代表の吉田一之さん。今回は息子の太一さんにお話をお聞きしました。

「レストランの経営には、食を通して薪ストーブを広めたいという想いがありました」と語る太一さん。

小学生の頃から自宅に薪ストーブがある生活を送り、大人になった今では販売、設置の仕事をしています。薪ストーブの魅力とは？

「ぼくは反抗期の頃も、つい薪ストーブがあると家族と一緒にいて、火を囲みながら会話をしていました。いつか自分もこうした家族の団らんをつくれるような仕事ができたらと思い、父と一緒に挑戦しています」と幸せなお話を聞かせてくれました。

ところで、太一さんが着ている黒いユニフォームが気になりませんか。これはイギリスで煙突掃除をするチムニースウィパーという方々が、その昔制服として着ていたとか。

「すすを取り払うという意味で縁起がいい、とも言われているんですよ」と豆知識を教えてくれました。

また、調理で使う燃料はメッツァやムーミンバレーパーク内で排出される木々をできるだけ使うなど、サステナブルな面も大切にしています。

こだわりがたくさん詰まったアリュメール。ワークショップなども開催し、現在は土日祝限定でキャンドルづくりが開催されています。

いつもとはひと味違う肉料理を堪能したい方は、ぜひお立ち寄りくださいね！