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ライター:砂子間 正貫

【レポート】はんのーとパーマカルチャー講座(第3回)

【レポート】
はんのーとパーマカルチャー講座(第3回)

ゆっきーさんが講師を務める「パーマカルチャー講座」。第3回目のテーマは “野草を食べる” でした。

正確には “野草のある暮らし” というタイトルで開催されましたが、振り返ってみると「野草を食べてみる」という人生初の大冒険をすることに!

野草のある暮らし

Bookmarkに集合して、飯能市内のとある採取場所へ移動。聞けば、ゆっきーさんはふだんからこの辺りで野草を採っているらしい。あまりにもワイルド…。

とにかく言われた通りに野草を採取していきます。ムカゴ、イヌタデ(アカマンマ)、センダングサなどなど、どれも食べられるそうで。

今までは「全部ただの雑草」だと思っていた景色の中に「食べられる野草」がここにもあそこにも…と衝撃の連続。

はじめは戸惑っていた参加者たちも「食べられる」と知った途端、茂みの中へ突撃していきました。

あ、ちなみに採取のポイントは「除草剤や犬のおしっこなどを避ける」こと。いつも歩いている道ならチェックしやすいかもしれません。参考までに。

調理開始

野草を採り終えたら、Bookmarkに戻って調理開始。今回のメニューは、

  • ムカゴとサツマイモの炊き込みご飯
  • 穂紫蘇(ほじそ)とイヌタデ入りポテトサラダ
  • ガーリックキノコと豆腐のセンダングサマリネ
  • カラムシのはさみ揚げ
  • 桑葉と桑の実ジャムのロールケーキ
  • 桜の落ち葉茶

などなど、野草のフルコース。

どれも驚くほど美味しい。メインとなる食材はタダ(無料)なうえに、食卓が華やかになって最高です。

「桜の落ち葉茶」なんかは料理が苦手な私でもスグに真似できそう。桜餅のような香りがして、めちゃめちゃ癒されました。

野草の力強さ

なお「ほとんどの野草に共通して抗酸化・抗菌作用があります」と、ゆっきーさん。

なので「自らの力で育つ野草は、スーパーに並んでいる野菜よりも力が強いため、少しずつ食べて体を慣らしてください」とのことでした。なるほど。

…とは言いつつも、ゆっきーさんは「野草の効能よりも “季節を感じて楽しむこと” が第一目的」だそうです。

そういえば、前回はシュロでカゴを編んだし、次回は植物デコレーションづくりの予定。季節や場所によってアイデアがいろいろ生まれるのかも。

野草を食べてパワーアップした参加者たちは、片づけの際にゆっきーさんが「Tシャツのハギレ」で油汚れを拭き取っているのを見るなり「すぐに真似します!」と声を揃えていました。

いやいや、みなさんめっちゃ元気なんですけど。

かくいう私も捨てるTシャツをハサミで切って「油汚れの掃除用」として保存袋に入れておくことに。

こういう “生活の知恵” は覚えておいて損はナシ。ほんの数種類ですが「食べられる野草」も覚えたし、人間的にレベルアップしたような気分になりました。

まるで、はじめて訪れた国で「使える単語」を一つずつマスターしていくような感覚。

野草を採取して実際に食べたことで、見える景色・感じる世界が一変。これから散歩も楽しくなりそうです。

こんな世界があったのか〜。

さて、第4回の講座は先述のとおり「植物デコレーションづくり」の予定。自然界からの美しいギフトで、クリスマスリースなどをつくります。

次回のレポートもお楽しみに!

写真:参加者のみなさん

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記事を書いた人:
砂子間 正貫

木下大サーカス出身のライター。モロッコのサハラ砂漠でラクダ使いもしており、現地で暮らすベルベル人に認められた数少ない日本人。

「サハラ砂漠の大谷翔平」「オアシスのような和製ラクダ使い」などと……自分で自分を呼んでいる。現地での名前は「アリ」。

  • 『ロケットニュース24』編集部 ライター
  • サハラ砂漠のラクダ使い

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