場所にとらわれない働き方が増え…
-
イベント
身近な草花を生活に取り入れる名人、ゆっきーさん。いつも自然に寄りそうゆっきーさんが実践しているパーマカルチャー講座が始まりました。
初回のオリエンテーションには8名が参加。みなさん自然とともにある暮らしに関心のある方ばかり。パーマカルチャーって一体なに? を解決するはじめの一歩。一人ずつ自己紹介をしながら、なごやかな雰囲気で講座が始まりました。
パーマカルチャーってなんだろう?
パーマカルチャーを農業手法の一つだと思っていた私。講義を聞くうちに、パーマカルチャーがもっと広がりのある考え方だということがわかってきました。
パーマカルチャーとは、パーマネント(永続性)、カルチャー(文化)、農業(アグリカルチャー)という3つの単語を組み合わせた言葉です。農業を含めた文化、つまり人々の暮らしをずっと続けて営んでいくこと、を意味しています。
このパーマカルチャーを語るとき、キーワードとなるのが「森のようなデザインを取り入れた暮らし」という言葉。自然界が永続していくための仕組みをたくさん宿している森のように、私たちの暮らしを組み立てていこう、という思いが込められています。
「森」から見えてくること
ゆっきーさんは、私たちの身近にある森が持つ大切な特徴を2つ教えてくれました。
- 森は多種多様な生き物が生きる場所であること。背の高い木や低い木、昆虫、動植物、一年で命を終えるものから、長く成長し続けるものなど、驚くほど多くの生命が同じ場所でともに生きている
- 多様な森の生き物たちは、それぞれの命をまっとうしているだけという事実。たとえば「あの生き物のために日当たりをよくしてあげよう」と考える木は一本もなく、生き物がただそこに生きているだけで、役割を果たしながらお互いの生命を支え合っている
すべての生き物が活かし合い、つながっているからこそ、最も多くの生命が生きやすい場所、それこそがパーマカルチャーの目指す「森」なのだとゆっきーさんは話します。
「観察メガネ」をかければ、雑草もおかずに大変身?
講義のあとは実践! ということで、会場のBookmark周辺から「八幡神社」まで歩きながらプチフィールドワークです。
パーマカルチャーの意味はなんとなくわかったけれど、日々の暮らしに活かすにはどうしたらいいの? そんな疑問に、ゆっきーさんは「観察するメガネ」をかけることを教えてくれました。観察を習慣にすれば、多種多様な生き物がどんな役割を果たしながら存在しているのかが見えてくると言います。
ゆっきーさんの観察力にかかれば、駐車場脇の雑草も見え方が変わってくるから不思議。見慣れた草花が実は食べられたり、毒消しに使えたり。たった30分でたくさんの食べられる草花が集まりました。
目の前の「あたりまえ」を見直し続ける
「そういえば、この草は食べられるって、おばあちゃんも話してたなぁ」フィールドワーク中、私はいつのまにか祖父母から教わった豆知識を思い出していました。
「観察」を続けていると、たくさんの知恵がつまった伝統的な文化の大切さに気がつく、と語るゆっきーさん。自然の恵みを余さずいただかなければ生きられない時代を経て、受け継がれてきた知恵や文化はまさにパーマカルチャーそのもの。
祖先から伝わる文化に新しい技術を取り入れながら、心地よく生き続けることを目指すパーマカルチャー。今回の講座では、あたりまえと思っていたことを「本当にそう?」と目をこらして見つめ続けるゆっきーさんから、パーマカルチャーを身近に感じるヒントを教えていただきます。
第2回は、パーマカルチャーフィールドの見学とシュロを使ったかご編み講座。どんなかごができるか楽しみです!(※6/17現在、第2回のみ「残1人」で、単発でご参加いただけます)
関連記事/おすすめ記事