名栗園は、旧名栗村で介護事業を…
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はたらく
居宅介護支援事業所「介護相談室 太行路」で働く四宮真由美さん。ケアマネージャーとして新たな一歩を踏み出し、1年が過ぎようとしています。
ケアマネージャーとして新たなステップへ
ケアマネージャーとは、介護を必要とする方が適切な介護ケアを受けられるようにサポートする仕事です。
利用する方と対話しながら心身の様子を観察し、ケアプランを作成したり、サービスを提供する事業者とやりとりを重ねます。
ケアマネージャーとして働き始めた数か月は、ひと月の仕事の流れを把握するのに夢中だったと話す四宮さん。
月初は利用者さんが前月に受けたケア実績を表にまとめ、月中には面談で利用者さんの状況を確認するモニタリング。月末には支援に必要なサービス提供票を各施設に送ります。
予定の合間には、新規の利用者さんの相談、入退院の支援などが入るため、常に各事業所や施設との連携や調整といったやりとりが欠かせません。
いつでも臨機応変に対応する力が求められます。
介護職との出会い
四宮さんと名栗園の出会いは、学生時代の介護研修でした。社会福祉士、いわゆるソーシャルワーカーに資格を取得するときに、研修先に選んだのがきっかけです。
研修では介護士とともに介助に参加。名栗出身だったこともあり、自宅から近く職場としては理想的と、卒業後の進路として「総合ケアセンター 太行路」を選びます。
アットホームな雰囲気の太行路で、介護職員として食事や入浴、排泄の介助など利用者さんの生活をサポート。
「利用者さんの中には、こちらの予想を超えた行動をとる方もいらっしゃいます。隣にいた、と思ったら突然いなくなっていたり。びっくりするようなことが結構あって、面白いんです」
働き始めて4〜5年が経った頃、生活相談員にならないかと声をかけられました。生活相談員とは、利用者さんやその家族と施設やケアマネージャをつなぐ役割を果たします。
ケアに関する相談や要望を受けるだけでなく、サービスの利用開始、中止の判断や介護職員との関係性をとりまとめるなど、幅広く活躍が求められる仕事です。
上司のすすめもあり、介護職員から生活相談員となる道を選んだ四宮さん。デイサービスや特別養護老人ホームの生活相談員として、約20年の経験を積んできました。
必要となるのは「傾聴力」
介護の正解で働くときに求められるのは「聴く力」。施設内のスタッフからケアマネージャーになり、耳を傾ける相手がさらに広がっています。
実際にご自宅へ伺い、ご家族と一緒に相談者のお話を聞く機会も多くなりました。また、理学療法士や他施設のスタッフとのやりとり、行政との連携といったコミュニケーション力も欠かせません。
「面談では、ご本人だけでなく、ご家族にも用紙をお伺いするようにしています。どのような感じですか?とお声がけするだけで、実際の状況が伝わってくることもあるんです」
私生活では、結婚、妊娠、出産といった人生のターニングポイントを経験。家事や育児に忙殺される時期も、周囲のサポートを受けながら乗り越え、働き続けてきました。
名栗のアットホームな雰囲気が残る総合ケアセンター太行路で、親子以上に年の離れたスタッフや利用者のみなさんに囲まれながら、仕事に向き合ってきた四宮さん。
初めての事態に悩む相談者の頼りになる案内役として、介護の世界で長い間培ってきた経験が今、求められています。
写真:赤井恒平
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記事を書いた人:
つるまゆ
長野県上田育ち→東京経由→埼玉県飯能暮らし/自然に囲まれた生活を愛して、2021年に移住/山と緑、自然食と手仕事、コーヒーを楽しむ生活
- 職業は経理&ライター
- 登山大好き
- 和服大好き
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