9月初旬、飯能市農業振興課の方…
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はたらく
飯能銀座商店街の入り口付近、見た目からちょっと変わったお店があります。
お客さんから「ここは何のお店なんですか?」と聞かれるお店、そこは「くらしの循環センター フカダヤ」。
入り口を入ってすぐ右の方から賑やかな声が聞こえます。
「誰だか知らないけど、笑ってあいさつできればみんな友だちよ〜」「ゲラゲラゲラwww」なんだかいつも楽しそうにお話しているおばちゃんたち。
失礼。お姉さまたち、はんのう銀座のかしまし娘がいます(ウソです。カラーズという屋号があります)。
今回は、そのカラーズのお一人「シニア旅行飯能事務所」の久美子さんをご紹介します。
順調ではなかった旅行業
さかのぼること40年ほど前。都内で仕事をされていた久美子さんに「飯能で旅行会社をつくるから戻ってこないか」という呼び出しがかかります。
お店は飯能銀座商店街に始まり、まるひろ飯能店(現在の埼玉りそな銀行・飯能支店)の中に借りていたことも。そこから40年間、飯能で旅行代理店を営んでいます。
お話を伺うと、久美子さんの旅行業は決して順調ではありませんでした。お誘いを受けて転職するもすぐに閉店、不当解雇も経験、そして転々と変わるお店の場所…。
そんな中、お客さんの細かなニーズに応えることができる旅行プロの上級者が集まってつくった会社「シニア旅行カウンセラーズ」に合流したのが8年前。
でも、飯能市内に借りることができるお店がありませんでした。そこで「銀座商店街に戻っておいでよ」と声をかけてくれたのが、長寿庵の矢代さんでした。
「大切なのは、人と人とのつながり」と久美子さんは語ります。
まちの旅行屋さん
飯能市内のツアーを多く手がけてこられた久美子さんならではのエピソードが。
中学生の交換留学をお手伝いした生徒さんや、新婚旅行のお世話をした方々が、今は飯能市役所の役職についているそう(きっとあれやこれやご存知なのでしょう)。
「非日常の中に少しだけ入らせてもらうのが、楽しみなの」
添乗員として、秋田県と宮崎県以外の全国を回っている久美子さん。40年の経験に加えて、旅行プロ上級者のネットワークをお持ちとは、もう最強ですね。
そんな数えきれないほどのツアーに添乗してきた久美子さんに「一番印象に残っているツアーは?」と聞いてみました。
それは地元企業ツアーを担当したときのこと。そのバスには、離婚された久美子さんの元ご主人と仲人さんが参加されていました。
百戦錬磨の久美子さんでも動揺を隠せず、トイレ休憩で立ち寄ったサービスエリアで「久美子さん、私は口から心臓が出そうになりましたよ」と仲人さんが話してくれたことが、忘れられないそうです。
「最低でも、80歳までは(旅行業を)やるつもり」と『生涯現役』を貫く久美子さんのもとには、毎日のようにお客さんが足を運びます。
お世話になった方に「まちの旅行屋さんをやりなさい」と声をかけられて始めた旅行業。今日も久美子さんのデスクの電話が鳴り続けます。
写真:赤井恒平
関連情報
- 名称
- シニア旅行飯能事務所
埼玉県知事登録旅行業者代理業第88号
- 所在地
- 飯能市仲町6-11 フカダヤ内
- 定休日
- 土曜日
- TEL
- 042-981-7115
- 042-981-7115
- FAX
- 042-981-2242
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記事を書いた人:
椛沢 功太
南高麗地区の魅力にひかれ、飯能へ移住を決意するが、現在は美杉台に在住。地域資源を活用した多世代交流と健康コミュニティの創出に奔走中。二児の父。
- 作業療法士
- フカダヤ店主
- 飯能発ローカル偏愛ラジオ・ナビゲーター
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