9月初旬、飯能市農業振興課の方…
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まちづくり
1月29日(水)、飯能市農業振興課の職員の方が主催した「第9回生産者×クリエイターマッチングツアー」に参加しました。
飯能市で一次産業を営む方々にお会いし、農法や生産者さんたちの想いに触れる楽しいツアーです。
クリエイターは、同じく飯能市内近隣でカフェやお菓子屋さんを営む方々、地域の情報発信に力を入れるメディア(『はんのーと』もその一つ)、観光に興味のある大学生が集まりました。
今回はこちらの生産者さんの元へ伺いました。
- 完熟とまとの新井園
- 西原ファーム(養鶏場)
- 固定種野菜生産販売 めぐるみどり
- 小久保果樹園
- 芋はん
完熟とまとの新井園
新井園では、20年以上トマトひとすじ。現在は「桃太郎ホープ」というかわいい名前のトマトを育てています。
1,300坪ものビニールハウスで育てているため、一年中トマトの生産が可能です。ハウスの中へ入るとあたたかくホッとしました。
実がぎゅっと締まり、今にもはち切れそうな丸くて重みのあるトマトは糖度が高く、完熟出荷ができます。
説明してくださったのは、新井園の新井久文さんと息子で2代目の裕也さん。
「今の時期は受粉したトマトの花の先を見ると黒っぽくなり、朝からハウス内で飛ぶ蜂が働いて受粉をしています。冬場のトマトは徐々に熟されて、味がいいですね」と久文さん。
ビニールハウスの反対側にある、直売所では採れたてのトマトが並んでいます。季節が暖かくなるにつれて、毎年予約殺到で大人気なんだとか。
帰宅してトマトを切ってみると、真っ赤な果肉が目に飛び込み食欲をそそりました。新井園のトマトは酸味と甘みのバランスが絶妙! つるんと食べやすい食感です。
西原ファーム(養鶏場)
こちらは、平飼い卵の専門店。
今回は残念ながら、養鶏場の見学はできなかったのですが、ファームの前で卵を受け取りました。
翌日、卵かけごはんで食べてみたら、とても濃厚でコクのある味わい。弾力のある大きな黄身を見て生命力の強さを感じました。いつか養鶏場も見学してみたいです。
固定種野菜生産販売 めぐるみどり
西原ファームの隣に「めぐるみどり」という看板が見えました。2020年より飯能で農業の勉強をされた岡田和樹さんは、次世代の農業の担い手として野菜づくりをしています。
野菜から採れた種を採取し、何代にもわたって繰り返し栽培する固定種野菜。私たちがふだんスーパーで買う野菜の多くは、F1種と呼ばれる種苗メーカーが開発した野菜。
代々、固定された品種だけで育てつ岡田さんの野菜は貴重なものです。
こちらは麦畑。青山在来きなこ粉や全粒粉の粉などを販売してくださいました。
小久保果樹園
真冬の風に吹かれながら、小久保果樹園さんに移動。こちらでは、梨、ぶどう、ブルーベリーを生産しています。
冬の間、梨の木は全て葉が落ち、龍のからだのように曲がった枝が印象的でした。最近はぶどうの枝でリースをつくることで、新しいビジネスができたとのこと。
ここで、CAFE GERANさんの米粉クッキーとコーヒーをいただいて、小休憩。このあと伺う芋はんさんのさつまいもを使ったクッキーでした。
さつまいものほんのりした甘みと、歯ごたえのよいクッキーに元気をもらって出発。
芋はん
最後は双柳の芋はんへ。「飯能のおいも屋さん」として、赤ちゃんからお年寄り、ワンちゃんまで食べられるさつまいもづくりに力を入れています。
代表の鈴木志生梨さん、お話を伺うとただ者ではない雰囲気が…。
「幼稚園の子どもたちや親子連れで芋掘り体験に来られることもあり、除草剤や農薬を使わずに育てています。焼き芋は日替わりでいろいろな品種を食べられますし、自分たちで加工したさつまいものお菓子も販売しています」
さつまいもは、お客さんのニーズに合わせて8〜10品種があり、阿須丘陵の水はけのよい地域で育てられています。
ツアー中も焼き芋だけ買いに来る若い人たちもいました。みなさん、たまにはホクホクの焼き芋を食べたくなりますよね。
おわりに
今回のツアーでは「工夫・丁寧」を徹底されている生産者さんたちの、ひたむきな姿が印象的でした。
気候変動が激しい中、野菜をつくることは簡単ではなく、つくってくる人がいてくださるからこそ。毎日美味しい食事ができることのありがたさを感じました。
次回のツアーも今からワクワクしています(小休憩のお菓子が楽しみ♪)。
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