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ライター:清水 麻由

2024.09.22

「げどう」の移動大作戦!〜かみかみyaからフカダヤへ〜

「げどう」の移動大作戦!
〜かみかみyaからフカダヤへ〜

毎年11月に開催される「飯能まつり」。山車の上で舞を披露する「外道(げどう)」はそのユーモラスな姿と踊りで親しまれています。

怒っているような、悲しんでいるような不思議な表情。外道は書いて字のごとく、人の道を外れた鬼のような存在ですが、改心して神になったと言われています。

飯能の人気イタリアンレストラン「かみかみya」には長年、存在感のある立派な木彫りの外道が置いてありました。

1996(平成8)年、かみかみyaのシェフ上神谷さんのお父さまが、現在のお店の前身である「とんかつおつき」2代目継承の際に、彫刻家の森田永雲氏より寄贈されたものだそうです。

上神谷さんのお父さまは、飯能まつりで外道を踊られていたことがあり、お面も自分で彫られていたとか。森田永雲氏は彫刻のご師匠だったそうです。

そんな素敵なエピソードのある外道ですが、この度手放すことが決まり、縁あって「くらしの循環センター フカダヤ」に譲渡されることになりました。

フカダヤがあるのは、飯能まつりの中心エリアである飯能銀座商店街。お隣の「夢彩菓すずき」さんでは飯能銘菓「げどう」を製造販売しています。

フカダヤは古道具などを扱っているので、味わいのある木彫りの外道の雰囲気ともぴったり。まさに第二の外道人生にうってつけの場所です。

さて、その外道の移動。車に乗せて運ぶのかと思いきや「台車に乗せて押して行きます!」とフカダヤ店長の椛沢さん。

台車に乗せられた外道が、まちなかを行く…。

そんなシュールな状況、見届けないわけにはいきません! ということで時々フカダヤのお手伝いもしているライター清水も同行です。

当日はあいにくの小雨。汗の噴き出る蒸し暑さの中「外道の移動大作戦」開始!

「びっくりした〜!」「お騒がせしてます〜!」民家の玄関先にいた奥様方を驚かせながら進みます。

駅前通りを渡り、途中までお見送りいただいた上神谷さんとはここでお別れです。

「すぐ会いに行ける距離なのはうれしいです」と上神谷さん。いつでもお待ちしております。

小学校低学年の男の子ともすれ違いました。ちょっと怖かったかな? 数少ない目撃者でしたので、家族や友だちに自慢してくれていたらいいなと思います。

15分ほどかけて「ようこそフカダヤへ!」

飯能夏まつりの前には、お店の軒先へ移動されました。

11月の飯能まつりには、この外道の前を山車に乗った外道が通るのでしょうか。今から楽しみです。

飯能銀座商店街へお出かけの際は、ぜひフカダヤ前で記念撮影を。両手を広げて、みなさまのお越しをお待ちしています。

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記事を書いた人:
清水 麻由

飯能周辺のイベントに出没しては、消しゴムはんこなどを彫る人。造形屋。自由人の夫&息子とゆるくて愉快な飯能ライフを送っています(飯能市内で広いおうち探してます)。

  • アート・クラフト屋イワオカフェ
  • くらしの修繕センター・イワオヤ
  • ウッドターニング(木工旋盤)修行中

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