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ライター:赤井 恒平

2024.01.05

「センパイ移住者のーと」#10 中尾元紀さん・詩織さん

「センパイ移住者のーと」#10
中尾元紀さん・詩織さん

リモートワークが普及し、必ずしも住まいが都心である必要がなくなった今、郊外に住むという選択をする人が増えてきました。

都心まで乗り換えなしで1時間弱の飯能は、移住先として人気が高く、特に街並みが美しい新興住宅街にはこだわりの一軒家を建てたい人たちが集まっています。

今回は、飯能市と日高市の間にある新興住宅街「西武飯能・日高分譲地」に移住された中尾さんご夫婦にお話を伺ってきました。

きっかけは、祖父に連れて行ってもらった山の風景

2021年末に埼玉県川口市から飯能へ移住した中尾さん。ログハウスのようなかわいらしいお宅に、家族4人で住まわれています。

1階に広々としたリビングと仕事部屋、2階にも楽器やアウトドアグッズなど趣味がギュッと詰まった第2のリビングと寝室を配置。

外にはウッドデッキ、家庭菜園、BBQができる芝生の庭と、家の中も外も暮らしを楽しむ要素でいっぱいです。

そんな夢のようなお住まいを手に入れた中尾さん、飯能へ移住するきっかけは何だったのでしょう?

「妻の実家が近いこともあり、結婚を機に川口に住むことにしました。駅にも近くてとても便利だったのですが、新型コロナウイルスの影響で家にいることが増えると、何だかとても窮屈に感じてきてしまって。そんなとき、小さい頃に祖父に連れて行ってもらった山の風景が浮かんできたんです」

所沢出身の元紀さんは、よくおじいさんと一緒に飯能や奥多摩の山へ行っていたのだそうです。ただ、学生、社会人と大人になるにつれ、山へ行く機会は少なくなっていきました。

そんなある日、郊外への移住を考えて訪れたハウスメーカーで、一枚の写真が目に飛び込んできました。それは、おじいさんと通った飯能市のチラシだったのです。

元紀さんはすぐに飯能へ向かって土地を探し、山間部にもほどよく近い永田台を選びました。

詩織さんの似顔絵屋さん「しなりお堂」もスタート

元紀さんは仕事を変えず保険会社に勤務で、週に2〜3回都内へ出社しています。

一方、しおりさんはネットでイラスト販売、チョークアート、代筆などをしていましたが、移住を機に似顔絵屋さん「しなりお堂」としてイベント出店も始めます。

さっそく取材についてきた副編集長の似顔絵を描いてもらいました。

一度スマホで写真を撮り、その写真をもとに描いていきます。詩織さんは手慣れた感じで筆を走らせ、10分もかからずプリティな副編集長が誕生しました!

実際の副編集長を知っている方からは「かわいすぎるのでは」と物言いが入りそうですが、そこはサービスということで。

ちなみに、詩織さんは川口生まれの川口育ち。突然の移住、しかも田舎暮らしということで不安があったのだそうです…。

そんなとき、飯能の情報を発信している当メディア『はんのーと』を見つけ「おもしろい活動をしている人がたくさんいるんだな」と知り「しなりお堂」を始める後押しになったのだとか。

『はんのーと』も誰かの役に立ってるんだな、とライターの一人としてうれしくなりました(ライターのみんな、がんばろうねー)。

郊外での暮らしを始めてみて

最後に飯能で暮らしてみてよかったこと、大変だったことを伺いました。

「やはり自然と近いのが一番の魅力です。庭の木々からは季節を感じられますし、出勤前に山に登ったり、川で泳いだりすることもあります。あと、趣味の楽器も再開できました。子どもが大きくなったら、秩父まで山づたいで行けないか企んでいます」

やりたいことを実現できて、元紀さんは本当に楽しそうです。では、大変なことはありますか?

「車の運転ができないと厳しいので、妻は移住を機に免許をとりました。あとは花粉の多さに驚きましたね」

いつの日か、花粉症の特効薬が生まれることを祈りましょう…。

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記事を書いた人:
赤井 恒平

飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。

  • 飯能市キーマン
  • AKAI Factory 代表
  • 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)

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