2026年2月、飯能商工会議所…
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特集・連載


ライター:赤井 恒平
2026.05.19
飯能クリエイターファイル(No.30)kiitos uliuli・池田奈津子さん
飯能クリエイターファイル(No.30)
kiitos uliuli・池田奈津子さん
都心からの距離や環境のよさから、多くのクリエイターがアトリエを構えるまち・飯能。
でも実は、住んでいる人でもそのことを意外と知らないんです。
そんな隠れたクリエイターを掘り起こし、飯能の新しい魅力に光を当てるこの企画。30回目は、レジンアート作家の池田奈津子さんにお話を伺いました。

紺碧の海を写しとるレジンアート作家
白い砂浜に輝く青い海。南の島に流れる穏やかな時間をそのまま固めてしまったかのような、この美しい作品がレジンアートです。

レジンとは、紫外線や硬化剤を加えることで固まる合成樹脂で、光沢のある質感が特徴。
この素材を自在に操り、沖縄の海をイメージした作品をつくっているのが、kiitos uliuli(きいとす うりうり)の池田奈津子さんです。

どうして飯能で海?と、素朴な疑問を投げかけてみました。
「小さい頃に『マリリンに逢いたい』という映画を観て、この世界にはこんなにキレイな海があるんだ!と感動しちゃって。それ以来、ずっと沖縄の海に憧れていたんです」
そして池田さんは、新型コロナウイルスが流行したときに「海レジンアート」というものがあることを知り、オンラインで日本レジュクラフト協会の講座を受講しました。
あっという間に講師の資格を取得して以降、池田さんは大好きな海をつくり続けています。

テーブルの上で生まれる自分だけの「さざ波」
この小さな海はどうやって生まれるのか、池田さんの製作風景を見学させていただきました。
まずは下地づくりから。木製のキャンバスに砂や貝殻を貼り付け、絵の具で青のグラデーションを描いていきます。

魚のシルエットをハンコでスタンプして完成です。
次は、海の部分に透明なレジンを流し入れ、砂浜と海の間にもレジンを垂らしていきます。


ここからが時間との勝負! ドライヤーを使って白いレジンに動きをつけていきます。
風を送り、少しずつ白いレジンを動かして、波の白い部分をつくっていくのです。

池田さん曰く、この工程が「一番テンションが上がるところ」なのだそう。
確かに、みるみるうちに白がうねり、本物の波さながらの姿に変わっていく様子は、驚きとワクワクを感じてしまいます。
「レジンは一度固まると、もう変えることはできません。だから、この波は世界に一つしかないもの。一点ものの波なんです」

と、誕生したばかりの波を愛おしそうに眺めながら語る池田さん。あとは完全に固まるまで待てば完成です。
体験を通じて、レジンアートの楽しさを伝えたい
2026年3月にオープンした店舗では、南国の浜辺を再現したレジンアートのほか、虹をイメージしたカラフルなアクセサリー、透明感のあるキーホルダーなどが並びます。

作品の販売以外にも瓶に砂を詰める「小さな海のキーホルダーづくり」、色のにじみを楽しむ「幻想のブックマークづくり」など、その場でできる簡単なものから、要予約のレジンアート体験まで様々なワークショップを開催。
たくさんのメニューを用意しているのは「ワークショップで体験してもらって、レジンや海が好きな仲間を増やしていきたい」という想いから。

海が好きな人、何かをつくるのが好きな人は、ぜひkiitos uliuliのInstagramをチェックしてみてください。
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記事を書いた人:
赤井 恒平

飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。
- 飯能市キーマン
- AKAI Factory 代表
- 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)
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