あそぶ

ライター:つるまゆ

2021.10.29

はじめての登山でも大丈夫 多峯主山で低山ハイキング!

はじめての登山でも大丈夫
多峯主山で低山ハイキング!

今回ははじめてのハイキングにおすすめしたい、多峯主山(とうのすやま)をご紹介します。

短い距離ながら、石段や湿地帯などバラエティー豊かな風景が楽しめる多峯主山。登山道は歩きやすく整備され、アップダウンも少なめです。木もれ日が美しい山道に、市街地が近いことを忘れてしまうほど。

はじめての登山でも山を好きになってもらいたい!そんなご友人やご家族と登るのにぴったりの山です。

天覧山の北西の湿田 入り谷津田へ

出発は能仁寺から。山門前を通り過ぎ、お寺の敷地に沿って右折します。舗装路が終わり、2人が並んで歩けるほどの道を進むと、湿地帯が目の前に広がります。

明るく開けたこの湿地帯は、いつ歩いてもきもちのよいエリア。木々や草花がいきいきと茂り、気持ちよさそうに風に吹かれています。

道の両脇に笹が多くなってくると、すぐに階段が現れます。歩幅がそろっていて歩きやすい階段ですが、距離は意外と長め。ふだんから歩き慣れている方でも、息が切れてしまうかも。階段上にあるベンチの存在がうれしい!

道迷いに注意!意外と迷いやすい里山ルートに気をつけて

さて、登山道を歩いていると、別の細い道が見え隠れします。入ってみたくなりますが、そこは我慢。里山は風景が似ているために道迷いしやすく、登山道や地形が頭に入っていない場合は危険です。決められた登山ルートのみを歩くようにしましょう。

階段のあとは、しばらくなだらかな道が続きます。木の葉がハラハラと落ちる音がして足元を見ると、山栗が落ちていることも。歩きながら秋のサインを見つけてみてください。

丸太のベンチが置かれた広場を左へ進むと、分岐が見えてきます。雨乞池を経由して頂上へ登るルートもありますが、ここは石段の続く「多峯主山頂上」へ。

頂上近くには鎖場もありますが、こちらは子ども用。5人以上が登っていたら、次の順番を待って登り場に入りましょう。

低山でも見晴らし最高ってすばらしい!

足元をみながら一歩ずつ登っていくと、視界が開けて頂上へ到着します。長く感じた石段も、登ってみればあっという間。

標高271mと低めながら、晴れていれば富士山を拝める絶景が楽しめます。頂上にあるテーブルとベンチでコーヒーを飲みながらぼんやりしていると、悩んでいたことも「ま、いっか!」と思えるから不思議です。

頂上の景色を満喫したら、別のルートで下山します。雨乞池方面へ下ると、トイレの横に分岐が見えてきます。今回は雨乞池方面へ。その先の御嶽八幡神社ルートは石段の美しい参拝道が続きます。「まだまだ歩ける!」という方はぜひトライしてみてください。

神秘的な雰囲気の雨乞池へ

針葉樹の林を下りていくと、緑色に光る雨乞池が見えてきます。林の中にぽっかりと現れた池はひっそりとしていて幻想的。龍神様がいるとしたらこんな池なのかもしれません。

雨乞池から5分ほど歩くと、石段を登るルートとの分岐に戻ってきます。あとは行きと同じルートをたどりながら下山するだけ。2時間弱のお手軽ハイキングです。

気のおけない仲間と登るのが楽しい多峯主山

おしゃべりしながら歩けるのが多峯主山のよいところ。明るい光が降り注ぐ林の中を、気の合う仲間と一緒に歩けば気分もスッキリ。きっと誰もが登山を好きになる、最初の山としておすすめしたい多峯主山です。

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記事を書いた人:
つるまゆ

長野県上田育ち→東京経由→埼玉県飯能暮らし/自然に囲まれた生活を愛して、2021年に移住/山と緑、自然食と手仕事、コーヒーを楽しむ生活

  • 職業は経理&ライター
  • 登山大好き
  • 和服大好き

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