強い日差しが照りつける夏が過ぎ…
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あそぶ
10月も半ばを過ぎ、さわやかな秋の風を感じられる季節がやってきました。登山者ならば一度は憧れるような人気の紅葉登山スポットは、この時期になると見頃も終盤…。でも低山なら、まだまだゆっくり紅葉を楽しむことができます。今回は秋の低山ハイクにおすすめしたい「飯能三山」をご紹介します。
飯能三山って?
奥武蔵登山ルートの入り口としてご存じの方も多い天覧山と多峯主山(とうのすやま)。この多峯主山に、龍崖山(りゅうがいさん)と柏木山(かしわぎやま)をあわせた3つのお山の総称が飯能三山です。さっそく登りに行ってみると、どの山も地域の方に愛された、登るのが楽しくなる山でした。
雨乞池や見返り坂など見所たっぷりの多峯主山
お隣の天覧山とセットで登る方も多い多峯主山。駅からのアクセスがよく、いつもたくさんのハイカーでにぎわっています。登山道は歩きやすく整備され、道幅も広いため、ルートに迷う心配もありません。
多峯主山の魅力はなんといっても見所が多いところ。見返り坂や山頂の経塚など、飯能の歴史を感じさせるスポットが点在しています。
雨乞池はぜひ立ち寄ってほしいおすすめのエリア。緑色の池は神秘的な雰囲気をたたえ、周りの静けさに多峯主山が市街地に近いことを忘れてしまうほどです。
里山のよさを味わえる龍崖山
天覧山、多峯主山から入間川を挟んだ対岸に見える龍崖山。戦国時代の山城、大河原城の痕跡が残る山です。
里山とはいえ、そこは立派な山。アップダウンはしっかりとしています。「休みたいな」と思ったときに現れるのが、手づくりのベンチや愛嬌のある道標。
歩きやすく整備された登山道を進めば、龍崖山を守る方々のあたたかさを感じずにはいられません。城の主郭が残る頂上は、見晴らしも最高です。
ニホンカモシカが暮らす柏木山
ニホンカモシカの生息地になっている柏木山。登山道には、カモシカにまつわるスポットがたくさんつくられています。木でできたオブジェを見つけながら歩くのも楽しみの一つ。
静かにゆっくり歩いていると、カモシカの親子に出会えるかもしれません。地元の方が利用する林道や、以前は青梅まで続いていた赤根ヶ峠など、雰囲気もさまざまな道を楽しめます。
飯能駅から登山口の茜台自然公園まで徒歩43分と、三山の中でも駅から離れている柏木山。吾妻峡を通るコースを組み込んで、入間川も満喫できるルートがおすすめです。
秋の飯能三山へ出かけてみよう!
初秋から晩秋まで、秋の移り変わりを長く楽しめるのが低山ハイクのよいところ。地元に愛された、歩きやすい登山道をゆっくりと楽しみながら、秋のサインを探してみてくださいね。
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