飯能駅前通りを歩いていると、パ…
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あそぶ
「丸見堂へ行こう!」飯能には、子どもたちの目が輝く魔法の言葉があります。丸見堂は昭和32(1957)年から続く、まちのおもちゃ屋さんです。
創業当時は銀座通りにあった丸見堂ですが、平成11(1999)年に商店街で起こった火事によりお店が全焼してしまいます。しかしその10日後にはちょうど空き店舗のあった一本隣の通りで営業を再開。その早さに、まちの人が「違うおもちゃ屋さんができた!」と勘違いした、というエピソードまであるそうです。
リリアンやメンコのような懐かしいおもちゃから、いま流行りの最新のおもちゃまで、ありとあらゆる玩具があふれんばかりに並ぶ丸見堂の店内。
子どもはもちろん、童心を持ち続ける大人たちも入れ代わり立ち代わりお店を訪れます。市外、県外からわざわざお目当てのおもちゃを買いに来店する人もいるとか。丸見堂があるから飯能へ来ている、という人がいるほどだそうです。
「こういうお店がまだ残っていてくれてうれしい、っていうのもあるみたい」そう話してくれたのは、塩野朝子(ともこ)さん。
「バブル期には、共同で仕入れをしていた仲間は150店舗くらいあったの。でも、今は全部やめてしまった。それだけ、おもちゃ屋さんの仕事は大変なのよ」
いま何が求められているのか、これから何が流行っていくのか。世の中の情報を常に頭に入れ、時にはインスピレーションを使いながら、お店に並べる商品を選び、半年前には発注をするのだそうです。
賑やかで楽しそうな仕事に見えるおもちゃ屋さんですが、丸見堂を営む塩野友三(ゆうぞう)さん、朝子さん夫妻の長年培った、千里眼のようなプロの眼があってこそのお店なのです。
今も昔も、子どもたちにたくさんの喜びと笑顔を運んでくれる丸見堂。そんな貴重なまちのおもちゃ屋さんは、今でもみんなの夢を変わらずに守り続けてくれています。
関連情報
- 店名
- まちのおもちゃ屋 丸見堂
- 所在地
- 飯能市仲町6-22
- TEL
- 042-972-2585
- 042-972-2585
- 営業時間
- 火〜日曜日(10:00〜19:30)
- 定休日
- 月曜日(祝日、年末年始は営業)
- @marumidou
アクセス
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記事を書いた人:
清水 麻由
飯能周辺のイベントに出没しては、消しゴムはんこなどを彫る人。造形屋。自由人の夫&息子とゆるくて愉快な飯能ライフを送っています(飯能市内で広いおうち探してます)。
- アート・クラフト屋イワオカフェ
- くらしの修繕センター・イワオヤ
- ウッドターニング(木工旋盤)修行中
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