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たべる
※現在、実店舗での営業はお休み中です。イベント出店等については、SNSをご覧ください。
飯能と言えばムーミンや北欧、というイメージが浸透して来た今日この頃ですが、市内には本格的なフィンランド風シナモンロールが食べられる、とっておきの場所があります。
飯能銀座商店街から一本入った路地にあるロビン・グッドフェローは、その名の通り妖精がひょっこりとあらわれそうな、かわいらしい洋館が目印です。もともとはフランスやイギリスから輸入した生活雑貨とアンティークの布地を20年以上扱っている雑貨店。そんなアンティークの奥深さを知る店主の丸山さんとシナモンロールが、あるとき運命的な出会いをします。
2015年、当時パン教室に通っていた、だんなさんの教本で、ふと目にしたシナモンロールに心惹かれた丸山さん。偶然にも家には材料が全部揃っていたそうです。さらにその数週間後には、飯能にムーミンのテーマパークができるという報道発表が。
がぜん興味が湧いた丸山さんは、知り合いとともにシナモンロールづくりを始め「シナモンロールを飯能とフィンランドの架け橋に」をコンセプトに、飯能の地域活性のための「第9回輝け!飯能プランニングコンテスト」で見事、最優秀賞を受賞します。
ロビン・グッドフェロー定番のシナモンロールは「コルヴァプースティ」というフィンランド伝統のレシピでつくられたもの。特徴的な形と、シナモンはもちろんカルダモンというスパイスも効いていて、香りも豊かな一品です。
試行錯誤を繰り返す丸山さんならではのアレンジレシピも様々。定番のコルヴァプースティを筆頭に、クリームチーズや季節の果物ジャムが入ったもの、きなこ、小豆、甘酒、さつまいも入りなどの変わり種がその時々に合わせて店頭に並びます。材料はオーガニックや地産地消を心掛けているそうです。
「家庭料理と同じ感覚で、味を想像しながら色々と試しているんです」
そう穏やかに話す丸山さんからは、シナモンロールへの静かな情熱が伝わってきます。
イベントでは常に完売。店頭での販売は週に一度ですが、予約をして買いに来る常連さんが多いのもうなずけます。コルヴァプースティを身近に感じてもらうために、つくり方教室も随時開催しています。
本場フィンランドでは各家庭にシナモンロールの秘伝レシピがあるとか。人それぞれに懐かしい味があるように、ロビン・グッドフェローのシナモンロールが飯能の懐かしい味になって行く日はそう遠くないかもしれません。
写真:赤井 恒平
関連情報
- 店名
- ロビン・グッドフェロー
- 営業時間
- 土曜日のみ 11:00〜16:00
- 住所
- 飯能市仲町4-6
- 電話
- 070-2802-9756
- @robingoodfellow1999
- @robingoodfellow1964
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記事を書いた人:
清水 麻由
飯能周辺のイベントに出没しては、消しゴムはんこなどを彫る人。造形屋。自由人の夫&息子とゆるくて愉快な飯能ライフを送っています(飯能市内で広いおうち探してます)。
- アート・クラフト屋イワオカフェ
- くらしの修繕センター・イワオヤ
- ウッドターニング(木工旋盤)修行中