あそぶ

ライター:ふさ

2022.09.27

彼岸花? まんじゅしゃげ…?「巾着田の曼珠沙華まつり」

彼岸花? まんじゅしゃげ…?
「巾着田の曼珠沙華まつり」

数年前、毎日通勤電車に乗っていたころ。西武線の駅のポスターで初めてその言葉を見た。曼珠沙華。その聞きなれない言葉にとまどった。ん?この見た目、彼岸花じゃないの?って。

その場で調べたら、やっぱり彼岸花だった。でもあえて「曼珠沙華」。へえ、おもしろい。

それから毎年ポスターを見るたびに気になった「巾着田の曼珠沙華まつり」。だけどなかなか行くタイミングをつくることなく、時は過ぎ。

この夏、私たちは家族で東京から飯能へ引っ越してきた。

仕事は変わらず東京都内。飯能なら、仕事と自然の近くでの生活が両立できそう!と決断した移住。飯能には知り合いもおらず、まわりに何があるとか、よく下調べもしないまま、ほぼ勢いで引っ越した。

なので、すこし前ドライブ中に「巾着田」の文字を見かけてやっと思い出した。「ああ!ここがあの、曼珠沙華の!」

巾着田が飯能の隣の日高市にあることすら知らなかった。しかもまつりの開催は3年ぶりらしい。これは絶対行かねば。というわけで、ようやく数年越しの「巾着田の曼珠沙華まつり」に行ってきた。

私が行ったのは、9月26日。まつりは17時までらしいので、学校を終えた娘と急いで巾着田へ向かった。公式サイトにはしっかり「パーキングはごくわずか。公共交通機関をおすすめします」と書かれていたけれど、平日だし、夕方だし、と思ったら大間違い。思った以上に人が!

まず公園の駐車場は、16時以降入場できないので要注意。近くの民間パーキングもいっぱいだったけど、空いているところを見つけて車を駐車。ちなみに公園パーキングも、民間パーキングも、どこも1台500円の様子。

車を停めて、群生地まで歩いていく間にもいたるところに曼珠沙華が。飯能へ引っ越すまで、彼岸花の季節を体感することはなかった。

本当にお彼岸の時期になると、待ち構えていたかのように、いろいろなところに彼岸花の赤が目立つようになって驚いた。

群生地が見えてきた途端、まだ入ってもいないのに「来てよかったね」と娘と言い合った。だって、こんな景色見たことない。見渡す限りの赤、赤、赤。

曼珠沙華は古代インドのサンスクリット語で「天界に咲く花」という意味らしい。確かに漂う天界感(天界知らないけど)。

見ごろはすこし過ぎていたらしい。でもそれでも充分見応えが。私たちが訪れた夕方は、夕陽に照らされる花と、影の花のコントラストがきれいだった。

たまに混じる白い花が映える。

おまつりエリアにはのぼりを立てたテントが並んでいたけど、残念ながらお店は16時半まで。ゆっくり何か食べたかったな。来年こそは。

巾着田の曼珠沙華は、500万本もあるそう。もともと上流から流れついた球根が花を咲かせ、増えていったらしい。

巾着田では曼珠沙華のほかにも、コスモスや菜の花も見られるそうで、一年中管理されている方々のご苦労に頭が下がる。

たった小一時間だったけど、それでも来て、娘と一緒に見られてよかった。

ここ数年は、家から出ない日もざらで、いつの間にか季節が変わっていた。でも飯能へ引っ越してからというもの、外に出ることが増えて、夏から秋に変わる感覚がとても近い。

セミの声が虫の声に変わったり、こうやって季節の花が咲くさまを見たり。ここではこれが当たり前なのかもしれないけど、私たちにとってはまだ、すべてが新鮮。日常に季節が組み込まれていく感覚がうれしい。

飯能初心者の私たちですが、どうぞよろしくお願いします。

関連情報

名称
巾着田曼珠沙華まつり
開催日時
2022年9月17日(土)~10月2日(日)
9:00~16:30
会場
巾着田曼珠沙華公園内
有料期間
2022年9月16日(金)から
入場料
1人500円(1日)
※中学生以下および身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳を所持している方は無料
駐車料金
バイク1台 100円(1日)
普通車1台 500円(1日)
バス1台 3,000円(1日)
公式HP
https://hidakashikankou.gr.jp/manjushage/

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記事を書いた人:
ふさ

2022年夏、都内から飯能へ移住。都内へ出社したり、テレワークしたりの生活を始めたばかり。

  • 本業以外にも、写真を撮ったり、以前は育児雑誌のブロガー、最近は英語の先生も
  • 車で、娘とふたり旅するのが大好き。最長記録は東京⇆九州
  • ビール愛(詳しくないけど)かなり強め

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