一歩足を踏み入れると、色鮮やか…
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あそぶ
紅葉が始まり見ごろを迎えたこの時期、家族でハイキングを楽しむなら「顔振(かあぶり)峠」がおすすめです。
飯能市と越生町にまたがる顔振峠は、標高500mほど。途中、休憩所、パノラマ案内板、二重の塔などもあり、子どもも退屈しません。峠には茶屋もあり、名物を食べることができるのも楽しみの一つです。
顔振峠の名前の由来の一つが、源義経の伝説。落ちのびる道中、この峠からの風景の美しさに何度も振り返ったことから、顔振峠という地名になったとか。
また渋沢平九郎が飯能戦争に敗れて逃げる途中、この峠の茶屋で道を尋ねたという逸話も。そんなロマンを感じつつ、義経をうならせた絶景を見に、3歳児と小学生といざ出発!
秋晴れの清々しい朝の空気の中、吾野の登山道から沢にそってアスファルトの坂道を登ります。立て看板が見えたところで、道路から山道へ。木の根があらわなワイルドな山道に子どもたちは大よろこび。探検気分で登っていきます。
静けさの中、高いスギの木々に見下ろされた山道はひんやり心地よく、ノアザミ、フユイチゴなど、山ならではの発見を楽しみながら、ごつごつした岩の道を登ります。
山道が切れたところに、休憩所を発見。切り株のようなイスがかわいい。風景を眺めながら、お菓子でほっと一息。
しばらく山道を進むと、明るい里山に出ます。パノラマ案内板を見つけて、登ってきた道を振り返ると、遠くに白い雪をかぶった富士山、秩父の武甲山も見え、思わず「おおー!」と歓声が!
そして興奮冷めやらぬうちに、峠の茶屋に到着。峠からの風景は見晴らしがよく、山並みが連なり空が遠くまで広がっています。義経が何度も振り返ったのもうなずけます。
茶屋でお昼ごはんをいただくことに。顔振峠にある茶屋は、顔振茶屋と平九郎茶屋の2軒。今回は平九郎茶屋にお邪魔しました。ざる蕎麦、月見うどん、つくね、味噌でんがく、どれも美味しく、特に蕎麦とうどんは麺が太めで食べ応えあります。
ここからあと10分ほど登ると、見晴らし台があるそうですが、子どもたちの体力的にも今回は茶屋をゴールにしました。帰りは舗装路での下山。こちらも里山の景色、集落、秋の植物を楽しむことができました。
今回のハイキングは、子どもとのんびり登って峠まで2時間弱(休憩含む)。ちょうど紅葉が見ごろですので、義経が振り返るほどの絶景を見に、ぜひ顔振峠へ足を運んでみてくださいね。
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