あそぶ

ライター:飯塚 まりな

2025.04.25

メッツァにOPEN!「ハイパーミュージアム飯能」

メッツァにOPEN!
「ハイパーミュージアム飯能」

メッツァが飯能にオープンして今年で6年。宮沢湖のほとりに広がるメッツァ、ムーミンバレーパークは、緑豊かな憩いの場として親しまれています。

そんなメッツァに、2025年3月1日(土)、新たな文化施設が誕生。その名も「HYPER MUSEUM HANNO(ハイパーミュージアム飯能)」。

自然とデジタルアートを融合させた新感覚の美術館です。オープニングセレモニーにご招待いただき、取材してきました。

館長に京都芸術大学教授の後藤繁雄氏を迎え、オープニング特別企画展は世界的アーティストのヤノベケンジ氏による『宇宙猫の秘密の島』を開催。会期は、3月1日(土)から8月31日(日)です。

宇宙猫が飯能に上陸!?

セレモニー当日、入り口には巨大な宇宙猫が登場。メッツァに集まった報道陣たちをジッと見つめています。

ヤノベ氏は宮沢湖の方を見ながら「先ほど2時間前に、ようやく猫島が完成しました。たくさんの方にぜひ見ていただきたいです」と笑顔でコメント。

「猫島ってなに?」と思って振り返ると…、宮沢湖に巨大な猫島が浮かんでいるではありませんか! 思わず「え!?」と二度見してしまいました。

これまで静かな水面だった宮沢湖に、まるで異世界から現れたような宇宙猫の島。異彩を放ち、圧倒的な存在感に引き込まれます。

単なる美術館ではない、ハイパーミュージアム飯能

展示空間は、メッツァの森全体というコンセプト。「ハイパー」というだけあって、今までにないアートの世界を見ることができます。

館内では宇宙猫ストーリーを読みながら、AIで描かれたアート作品を鑑賞することができます。

ヤノベ氏の父による腹話術人形「トらやん」が警告する『青い森の映画館』は、1997年にチェルノブイリを探訪したことをきっかけに制作された作品です。

私は展示全体の解説を聞いた後に、館内のお土産コーナーにある絵本を読んでから、作品を再び鑑賞しました。

絵本の原画が80点ほど展示されているので、ストーリーをわかったうえで見る方が、作品と自分の感想がリンクして、より一層ワクワク感が高まります。

3メートルの船は「ラッキードラゴン構想模型」。

宇宙猫やトらやん、その仲間たちが船に乗り、新たな旅へ出発します。メッセージ性の高い立体作品は、ノアの方舟のようです。

さらにヤノベケンジ氏の作品を深く知りたい方におすすめなのが「ヤノベケンジ・スペシャル上映会」。4本の動画が、スクリーンに映し出されます。

  1. 太郎と猫と太陽(岡本太郎記念館上映版 40分)
  2. トらやんの大冒険(20分)
  3. ラッキードラゴンのお話し(10分)
  4. 宇宙猫の秘密の島(20分)

世界的アーティストの頭の中を「ちょっとのぞいてみよう」と思う方には、まさに必見。

ヤノベ氏独自の世界観や作品のコンセプトを感じる貴重な機会です。時間が取れる方はぜひゆっくりご覧くださいね。

ボートに乗って猫島に上陸

今回の企画展でひときわ目を引くのが、湖上に浮かぶ『宇宙猫の島』。宇宙から来た宇宙猫が、偶然にも飯能に上陸し、湖の浮島にどっかり座っているというユニークな世界観です。

その『宇宙猫の島』へ上陸できる探索ツアーも開催。ボートを漕ぎながら、自分たちの力で島へ向かっていくという、まるで冒険のような体験ができます(ボート料金は別途)。

島の猫型宇宙船内に入ってみると、猫足のバスタブ、猫のアトリエ、猫のイラスト絨毯など、異次元の空間。思わず「なんだこりゃ!」と声が。

この島はヤノベケンジ氏の空想・妄想でできあがった世界。「もし自分が子どもの頃に見たら、どんなふうに感じたのかな」と思いながら、ぐるりと島を一周しました。

「たぶん世界中を探しても、ボートに乗って美術館を楽しむなんてどこにもないでしょう」と語るヤノベ氏。

最後にカプセルトイを体験。1回500円はちょっとお高めですが、せっかくなので回してみると…

白い宇宙猫が出ました! カプセルの中には、小さなパーツに分かれた猫フィギュアが入っています。

慎重に丁寧に組み立てながら、楽しんでみてくださいね。ちなみに、私のまわりの大人たちはカプセルを開けた瞬間にパーツを紛失していました(笑)。

これからゴールデンウィークのお出かけにもぴったり。会期は夏休みの終わりの8月31日(日)まで。

宇宙猫の島に上陸して、これまで見たことのないアートの世界に飛び込みましょう!

関連情報

施設名
ハイパーミュージアム飯能
所在地
飯能市宮沢327-6
企画展
ヤノベケンジ宇宙猫の秘密の島
会期
2025年3月1日(土)〜8月31日(日)
料金
大人 1,200円
4歳〜高校生 700円
開館時間
10:00〜17:00
※入館は閉館の30分前まで
休館日
なし

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記事を書いた人:
飯塚 まりな

イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。

2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。

  • 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
  • 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
  • 介護福祉士

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