ものづくりの拠点「Fragrance Base.」
間伐の過程で生まれる、使われず…


はじめまして、マナベタクヤと申します。
生まれも育ちも飯能で、本業のかたわら陶芸をしているパートナーと一緒に飯能で暮らしています。
今年に入ってから、移住者の方々が新たに始めたお店に通ったり、さまざまなイベントに参加するなかで「飯能って面白いな!」「自分にできることで、もっと飯能に関わりたい!」と思い、一念発起してライターになりました。
というわけで、ライター1本目の今回は、東吾野地区で江戸時代から林業を営む井上林業さんの体験レポートです!
今回参加したのは「なめこの植菌体験」。井上林業さんのヒノキの原木になめこの菌を打ち込む体験会です。

林業との関わりは、今年2月に井上林業さんの運営する工房「木楽里(きらり)」での木材倉庫整理に参加したことでした。

「単なる木材倉庫」を「クリエイターの方がワクワクする木材ライブラリー」にしていきたい、というコンセプトに興味がわいて参加、地方の山間部特有の課題や林業の実状を知るきっかけになりました。
「これは自分も何か行動をしていかねば!」と、それ以降、イベント等に参加させてもらっています。
集合場所の木楽里へは、東飯能駅から西武池袋線で3駅の東吾野駅から徒歩20分ほど。

個人的には「全然近い」判定の距離ですが、みなさんはいかがでしょうか。
まわりがコンクリートばかりだとしんどそうですが、飯能の山や川を横目にのんびり歩くことができます。
現地に到着して、他の参加者と合流したら、まずは原木を取りに井上さんの山へ。
あらかじめ伐倒してある木を井上林業代表の峻太郎さんがチェーンソーで原木サイズに切っていきます。

ぼくらはそれらを軽トラまでエッサホイサと運んでいきます。

原木の長さは、90cmほど。太さはそれぞれで、直径15〜25cmほどでしょうか。
それなりの重さなので、いい運動になります。ぼくはこういう野良仕事的な作業は大好きです。
積み込み完了! なかなかの量です。一通り運び終わったので、木楽里へ戻ります。

戻っていったんお茶休憩。先代の淳治さんが資料を持ってきてくださいました。

この体験に参加して初めて知ったのが、なめこにも多くの種類があるということ。
「なめこ」には「なめこ」しかないと思ってました…。いろいろな菌が品種開発されていて、今回は過去のデータから収量の多かったものを用意してくださいました。
さて休憩も終わって、いざ後半。いよいよ植菌の作業です。

運んできた原木にドリルで穴を開けて、菌のついたどんぐりサイズの駒を打ち込んでいきます。

15cmくらいの間隔で原木を回しながら、千鳥状に穴を開けていきます。穴の径や深さも適したものが決まっているそう。
これも初めて知ったのですが、原木の穴あけ専用のドリル「しいたけビット」なんてものがあるんですね。
最適な直径と深さで穴を開けられる便利なビット。しいたけビット、名前がかわいい。
菌の駒は、軽く3〜4回トントンと叩いてあげれば入ります。

軽い力で大丈夫なので、小学生くらいのお子さんなら喜んで作業できると思います。
こういう作業って、年齢問わず楽しいですよね。芋掘りのような根源的な楽しさに近いものを感じます。
せっせと打ち込んでいるうちに、あっという間に終了。

原木はこのあと「仮伏せ」といって、しばらく積んでおいて菌を原木に十分にまわらせます。
その後はある程度の湿度が保たれている林内へ「本伏せ」して、きのこの発生を待ちます。
「出るとしたら、来年の秋頃かな〜」というわけで(たぶん)忘れた頃に出てきてくれるのではないでしょうか。
原木を持ち帰った方もいましたが、アパート暮らしのぼくは置き場の確保が難しいので、井上さんの山に置かせていただくことに。ありがとうございます。

こうして日々の暮らしと山林とのつながりを実感できるのは、やっぱり飯能ならではのよさ。
市街地だけではなく、山間部にももっといろいろな人が集まる場ができたらいいな〜と思います。

井上林業さんでは、今後も楽しい森林イベントが定期的に開催される予定ですので、ぜひチェックしてみてください。
以上、井上林業さんの「なめこの植菌体験」参加レポートでした!
関連記事/おすすめ記事