くらし

ライター:清水 麻由

2023.02.24

おしゃれな古着屋さん×町おこし ようこそ飯能へ「古着倶楽部」

おしゃれな古着屋さん×町おこし
ようこそ飯能へ「古着倶楽部」

古着はお好きですか?

好きな方はもちろん「なんとなく抵抗が…」「なんだか難しそう…」という方にもおすすめの古着屋さん「古着倶楽部」が昨年9月、飯能にオープンしました。

古着倶楽部の店長、野辺地峻佑(のへち しゅんすけ)さんにお話を伺いました。

古着倶楽部ってどんなお店?

これまでも古着屋さんで働いていた峻佑さん。

過疎化が進む地元青森を拠点に「町おこし的な感じで古着屋をやろう!」と始まった会社のお店は、今では「Don Don Down on Wednesday」として全国展開しています。

飯能では新たに、よりおしゃれに特化した「古着倶楽部」1号店をスタート。飯能PePe店という場所は、古着倶楽部の前に入っていた別の古着屋さんに紹介されたそう。

「お年寄りが多い地域と聞いていたのですが、調べてみると高校生や大学生もたくさんいるとわかって。いろいろな人におしゃれを楽しんでほしいので、以前からやりたかったスタイルのお店で出店することにしました」

飯能市内でも中古の服を扱うお店を見かけますが、流行りのブランドやネームのついた服を「リサイクル」という形で安く販売するお店とは少し違うそう。

古着倶楽部は「古着の価値にフォーカスした」お店なのです。

古着の魅力を伝えたい

古着倶楽部では、アメリカやヨーロッパといった海外からの古着をメインに扱い、お店で買い取りをしたアイテムも厳選。メンズ、レディースともに幅広く商品を取り揃えています。

思わずクスッと笑いがもれてしまう個性的なプリントの服や、ヴィンテージといわれるような希少なアイテムは、古着独特の魅力に溢れています。

Z世代と呼ばれる若者に人気の70〜90年代のアイテムも豊富です。昨今のレトロブームもあってか、今のおじいちゃんおばあちゃん世代と孫世代の感性は似ているそう。

「若い人が『かわいい!』と言っていた服を、70代のおばあちゃんが購入していかれたりします」

確かにお店に来るお客さんを眺めてみると、若い人から年配の方まで年齢層も広め。ヴィンテージものを求めてやってくるファッション通もいらっしゃるそう。

「珍しいものを探してくる人のためのアイテムも入れていくようにしています」と峻佑さん。腕の見せどころです。

レトロなシルエットや素材感など、現行品ではなかなか見つからないデザインは、心惹かれるものがあります。

新品では手に入らない、風合いや質のよさ。お手入れをすれば量販的に売っている服より、ずっと長く使えるそう。

価格も、希少価値の高いヴィンテージからリーズナブルなものまで様々。学生さんにはうれしい10%OFFのサービスも。

懐かしさと新鮮さが同居する、古着倶楽部の古着。自分らしいファッションで、差をつけたい人は必見です。

まちの古着屋さんとして

古着倶楽部のもう一つの魅力は「年齢を問わず遊びに来られる『まちの古着屋さん』でありたい」という在り方です。

お店の手づくりの什器や、お客さんとの会話を大切にした接客にアットホームさを感じます。

「フレンドリーでいることは心がけています。年配の方の話し相手にもなりますし、若い人とももっと話しができればいいなと思っています」と峻佑さんは言います。「早く飯能になじみたいですね!」とも話してくれました。

今後やりたいことを伺ってみると「知名度が上がったら、商店街に入りたいです」と峻佑さん。

また、思うように動けなくなってしまったおじいちゃんやおばあちゃんの家まで行って、服の買い取りをしてあげたいそう。

現在も、お店まで年配の方が服を持って来てくれているそうですが、かさばったり重かったりで、とても大変そうなのだとか。

そんな店長、峻佑さんは若いアルバイトスタッフさんたちからの信頼も厚いよう。

スタッフの一人、あやかさんは峻佑さんについて「誰よりも周りのことや、人のためになるようなことを自然に考えている人。私も『このお店のためならなんでもやりたい!』と思っています」と話してくれました。

そんな仲のよいスタッフさんたちが、お店の古着をコーディネートして飯能のまちなかで撮ったスナップや、近隣のお店の紹介などもInstagramで見ることができます。

入荷商品も紹介されているので、ぜひチェックしてみてください。

世代をつなぐファッションの発信基地「古着倶楽部」。物語を引き継ぎ、これからも大切にしたいと思える自分だけの一着に出会えますように。

写真:赤井恒平

関連情報

店名
古着倶楽部 飯能PePe店
所在地
飯能市仲町11-21
飯能PePe4階
営業時間
10:00〜20:00
(買い取り受付 10:00〜18:00)
定休日
不定休
※飯能PePe休業日に準ずる
Instagram
@furugiclub_pepe

アクセス

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記事を書いた人:
清水 麻由

飯能周辺のイベントに出没しては、消しゴムはんこなどを彫る人。造形屋。自由人の夫&息子とゆるくて愉快な飯能ライフを送っています(飯能市内で広いおうち探してます)。

  • アート・クラフト屋イワオカフェ
  • くらしの修繕センター・イワオヤ
  • ウッドターニング(木工旋盤)修行中

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