くらし

みなさんは、ジェルネイルをやったことはありますか？

手元が美しくなるだけではなく、生まれ変わったような気持ちになれるネイルは、私たちの心を癒してくれます。

今回ご紹介するアトリエコキアは、飯能駅から徒歩10分弱。飯能銀座商店街、飯能大通り商店街を抜け、山手町の閑静な住宅街の中にあります。

チャイムを鳴らすと「こんにちは、ようこそ！」とネイリストの柳川明子さんが元気に出迎えてくださいました。

隠れ家的なサロン

ご自宅の一角をネイルサロンにして、玄関からそのまますぐに入室できます。

目に飛び込むのは、インパクトのある壁紙ときらびやかなシャンデリア。自宅サロンならではのこだわりが散りばめられています。

何より驚いたのはソファーの位置。VIP席と思わせる優雅さとソファーの高さに驚きました。サロンづくりには、ご主人も協力してくださったとか。

座った私の目の前に不思議な機械が。

「これは何ですか？」とたずねると「最近、AIで爪と皮膚を識別するネイルライトを導入しました。爪だけに照射されて、肌を傷つけないんです」とネイルの世界にもAIが。

ジェルネイルはマニキュアと違って、その場ですぐに乾きません。専用のライトを当てることで、ジェルを瞬間で乾かします。

ネイルをやる人なら、ネイルライトは必須アイテムです。

ここ数年のトレンドは、マグネットネイル。磁石で鉄分を動かすことで模様をつくるデザインです。

「私もマグネットネイルですよ！」と艶のあるピンクの爪に思わず触れたくなりました。

柳川さんが得意なのは、ネイルに手描きするお花アート。アジアンテイストの蓮から薔薇、桜までバリエーション豊富。

ネイリスト歴16年、コツコツ積み上げてきた技術を開花させています。

「私の手でないみたい！」自分の爪に感動

柳川さんがネイルに興味を持ったのは、ネイリストになった友人から施術を受けたことがきっかけでした。

「都内から帰る電車の中で、ずっと自分の爪を触っていました。とてもきれいで感動しましたね」と当時を振り返ります。

その後、職業訓練校で募集していたネイルの専門学校を通うことができ、晴れてネイリストとしてデビュー。店舗で働き、たくさんのお客さんの施術を担当しました。

ところが、コロナ禍で仕事が激減し、働き方を変えようと独立。自宅サロンで勝負することに決めました。

「私のお客さまはリピーターが多く、近隣では日高からも来られる方が多いです。施術中は距離が近いこともあって、仕事や恋愛、ご家族の話をされる方も多くいらっしゃいます。『心を開いてくださっているのかな』と思うとうれしくなりますね」

手だけでなく、特に夏はフットネイルの予約も多いのだとか。

できるだけ希望に添えるよう、慎重に丁寧に、ときには親身になってお話を聞いて「柳川さんでよかった」と思われる施術を心がけています。

店名になった「アトリエコキア」の由来も「あなたに全て打ち明ける」という花言葉があるのだとか。ここに来ると、つい本音で話をしたくなるのかもしれません。

また、コキアと柳川さんのお名前、明子（アキコ）さんをひっくり返すとコキアになると教えてもらい、不思議な縁を感じました。

健康にも気遣えるネイルケア

オープンしてから今年で３年目のサロン、今後の展望を伺いました。

「今は新たにフットケアトラブルを学んでいます。足にできるタコや魚の目、巻き爪など足の違和感を少しでも緩和するケア法を提供できればと思います」と

私は正直「え？ネイリストさんがそこまでするの！？」と驚きました。

さらに「自爪育成」にも対応し、噛み癖がある人や爪が薄い人に対して、本来の健康な爪を取り戻すサービスも行っています。

健康面にも配慮した優しいネイルサロン。柳川さんは「友だちの家に来るような気持ちで来店してほしい」と言います。

ぜひ、忙しい日々の中にも「自分の時間」をつくって、ご自分のご褒美に行かれてみてはいかがでしょうか。

リフレッシュしたいときは、アトリエコキアを思い出してくださいね。