昨年度(令和5年)飯能市では「…
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くらし
2024年10月11日(金)東飯能駅西口から徒歩1分のところに、動物の美容室「Animal Salon PON(アニマルサロンポン)」がオープンしました。
手づくりされたという、オレンジが映えるかわいらしい看板と、物腰のやわらかいオーナー兼トリマーの砂押耕司(すなおし こうじ)さんにお迎えいただき、お話を伺いました。
ワンちゃんの気持ちを考え抜いた店づくり
安心感を感じられる受付を抜け、奥の施術スペースに案内していただきました。
整理された施術道具やシャワー台などを見学していると、あちこちに設置されている温度計が目に入ります。
「トリミングする際の施術台の上と地面では、温度が違うので常にワンちゃんにとって適温が保たれるようにしています」
砂押さんは施術するにあたって、自分自身がワンちゃんの気持ちになることを重要視している、と語ってくれました。
ほかにも、ご自身で内装工事を手がけた床もワンちゃんにとって安心できる配色にするこだわりよう。
Animal Salon PONだからできる、寄り添い提案
開店してまだ間もないものの、すでにリピート予約が入っているAnimal Salon PON。
ワンちゃんにとって、初めての場所での施術がストレスに感じることは少なくありません。
砂押さんは状態に合わせて、最初の来店では爪切り、その次はシャンプー、のような具合で段階的な美容ケアを提案することもあると言います。
また砂押さんには、保護犬や噛み癖や怖がりな性格、障がいを持ったワンちゃんの施術経験があります。
さらに、大型犬向けの設備も用意しているため、犬種や性格を問わず、可能な限りたくさんのワンちゃんをお迎えできるようにしています。
トリマーの仕事を一度離れるも、意外なきっかけで開業を決意
砂押さんは、美容トリマーの専門学校を卒業し、ペットショップでトリマーとして働いたことがキャリアの始まり。
その後、いったんトリマーの仕事を離れ、航空自衛隊に入隊して約10年間勤務するのですが、やはり動物と関わる仕事がしたいと、開業を決意します。
この決意の裏には、2021年に発生した熱海市での大規模な土砂災害が関係しています。
「所属していた基地から派遣された人員と警備犬が、人命救助のために役割を全うしていました。泥だらけになった警備犬は、現場ではホースから水浴びをして体の汚れを流すほかに手段がなく、十分なケアができませんでした」
そんな光景を目の当たりにして、働くワンちゃんのケアをしたいという気持ちが強くなったと言います。
退職後は、再びトリマーとしての仕事を再開し、自然豊かで人のあたたかさに魅力を感じた飯能で独立開業します。
一方で、アニマルサロンの開業は、あるビジョンを実現するための手段の一つであると伺いました。
人と動物の共生環境って?
そのビジョンとは「人と動物の共生環境を支援する」ということ。
人間の子どもによい食事・よい教育を考えるように、ペットにもよい環境を用意することが大切であると言います。
「まずは出張グルーミングの活動を通じて、名栗や吾野方面のワンちゃんも支援したいと考えています。もちろん、災害等で活躍する警備犬のケアも視野に入れています」
将来的にはドッグランキャンプ場の開設や、ペットホテルなど人と動物の共生環境を支援する活動を広げていきたい、と想いを語ってくださいました。
愛犬の美容健康は、Animal Salon PONへ
目の前のワンちゃんの気持ちに寄り添い、人と動物の共生環境を見据える砂押さんのアニマルサロンは、駅から徒歩1分で駐車場付き。
細かい料金設定は、飼い主さんに負担が少なくなるよう、考え抜かれたもの。ぜひ、ワンちゃんと一緒に足を運んでみてはいかがでしょうか。
関連情報
- 店名
- Animal Salon PON
- 所在地
- 飯能市東町3-10
酒井ビル101
- TEL
- 080-2534-2470
- 080-2534-2470
- 営業時間
- 9:00〜20:00(予約優先・当日OK)
- 定休日
- 水曜・日曜(不定休あり)
- 駐車場
- あり(店舗正面2台)
- @animalsalonpon
アクセス
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記事を書いた人:
梨本 つよし
飯能生まれ、1997年世代。
大学・社会人と都内で過ごすも、飯能が恋しくてUターン、フリーランスに。飯能で面白いことができないかと、日々アンテナを張っています。
- Web/動画ディレクター
- 飯能河原でBBQ(毎年)
- 飲み会の〆は九州屋
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