まちづくり

ライター:清水 麻由

2024.09.08

本庄市に学ぶ、地域を盛り上げる「公民連携」とは?

本庄市に学ぶ、地域を盛り上げる
「公民連携」とは?

昨年度(令和5年)飯能市では「飯能まちなか未来ビジョン」が策定され、ビジョンの実現に向けて、市民・事業者・行政等が一体となったまちづくりを推進しています。

同じ埼玉県北西部にある本庄市では「公民連携」による取り組みで、地域に活気を生み出しています。

8月初旬、その事例を学びに飯能市役所の職員のみなさんと本庄市を視察しました。

本庄市のまちなかでは「働く、暮らす、つくる、学ぶ、遊び倒す」をコンセプトに、民間と行政が手を取り合って地域の活性化を進めています。

空き物件をリノベーションしたカフェやジム、子ども服店、アトリエなどの拠点づくり、私設公園の運営など。

その取り組みは、公民連携の先進的なモデルケースとして、全国からたくさんの人が視察に訪れているそうです。

今回の視察では、飯能市役所から

  • 都市計画課
  • 産業振興課
  • 職員課
  • 維持公園課
  • 街路整備課
  • 農業振興課
  • 観光・エコツーリズム課
  • 下水道課

から計15名の方が参加されました。

視察ではまず、中心となって活動している「本庄デパートメント」の早川純さんと大橋千賀耶さんにお話を伺います。

元行政職員でもあった早川さんからは、行政と民間それぞれの視点を交えて、これまで進めてきた事例の経緯などのご説明がありました。

「行政がおもしろくないと、民間は誰も何もやらなくなる」と早川さん。行政だからこそできること、民間だからできること。ともに動くことで突破できる課題がある。

公民連携の重要性をあらためて知ることができました。

大橋さんからは、実際の空き物件などの活用について、具体的な事例をご紹介いただきました。

一例にあった私設公園「本庄銀座GOOD PARK」は、行政の働きによって土地の所有者から信頼を得たこと、そして民間が運営を担っていくことで生まれた「やっていいことを増やしていく公園」です。

行政と民間のタッグによって、新しい公園の形を実現しました。

続いて本庄市役所から、出牛健太郎さん、小川知子さん、高柳一美さんのお話を伺いました。

出牛さん、小川さん、高柳さんはそれぞれ所属も役職も違いますが、本庄デパートメントの取り組みが始まる頃から一緒に活動されている方々です。

行政職員が民間主導のまちづくりに関わる手段やモチベーション、職員の立場を持った「まちの人」としての在り方や意識など、興味深いお話を聞くことができました。

その後、実際にまちへ出て、リノベーションされた店舗や私設公園の見学です。

行政側と民間側。それぞれのお話に共通するのは「自分たちで自分のまちを楽しくする」という意識。それぞれの立場を活かし、

飯能市役所のみなさんからも「大変参考になりました」との声が。

公民連携で、ますます楽しいまち飯能へ。「飯能まちなか未来ビジョン」が動き始めています。

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清水 麻由

飯能周辺のイベントに出没しては、消しゴムはんこなどを彫る人。造形屋。自由人の夫&息子とゆるくて愉快な飯能ライフを送っています(飯能市内で広いおうち探してます)。

  • アート・クラフト屋イワオカフェ
  • くらしの修繕センター・イワオヤ
  • ウッドターニング(木工旋盤)修行中

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