飯能の南高麗へ移住してくる前に…
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くらし


以前、取材させていただいたALEKOLEさんが、店舗を出されたとのことで、お話を聞きに行ってきました。
場所は、里山の風景を色濃く残す南高麗地区を抜けた先、風光明媚な地域にあります。
所在地でいうと東京都青梅市ですが、川を挟んで向こう側は埼玉県飯能市です。
通りから細い道に入り、道路脇にあるスペースに車を停め、土の道を歩いて行くと、時を重ねたアンティーク調のドアと店名入りの小さな照明が迎えてくれました。


店内に入って、まず目に飛び込んでくるのは、半透明のポリカーボネートを使った壁面。
眩しすぎず、暗すぎない優しい光は、まるで障子に囲まれた日本家屋のような印象です。

そして、室内にさりげなく配されたレトロなテーブル。その上には伊藤さんがセレクトした器たちが置かれています。

もともとはガレージとして使われていた空間を、特別なものを使うことなく店舗へと変えているのは、店主・伊藤唯さんの感性があるからこそなのでしょう。
国内外から集められた物語のある器たち
ALEKOLEは、月に一週間ほどオープンしています。販売しているのは、お付き合いのある10名ほどの陶芸家の作品。
雑貨屋さんで見る整然と並べられた食器類と違い、どこか温かみを感じるのが特徴です。
伊藤さんが器をセレクトするときのこだわりを聞いてみました。

「いろいろな器に、それぞれの魅力があると思ってますが、完璧に整ったものより、ゆらぎや個体差のあるものに惹かれることが多いです」
「それぞれが持つ個性、製作の過程や背景をていねいにお伝えできたらと思っています」
だからALEKOLEでは、ときどき作家さんを招いての企画展を開催しています。
つくり手のお話を聞いて、器が生まれた土地の景色を想像しながら使う器は、きっと特別なものになってくれるはずです。

店内には作家さんの器のほか、伊藤さんが直接買い付けた北欧のビンテージも並んでいます。
「同じ国でも地域によって並ぶ器が変わるんです。昨年はガラス工芸が盛んなスウェーデン・スモーランド地方を回ったので、かわいいガラスの器にたくさん出会ったし、レストランでの使い方も魅力的でした」

「ものを大切に長く使う」という、昔は当たり前だったこと。ものにあふれた現代では、つい忘れがちなことですが、伊藤さんのお話一つひとつに、その実践するヒントが隠されています。
食文化と器の接点を体で感じる
ALEKOLEは、器販売のほかに喫茶として利用することもできます。
九州にある一枝茶店から取り寄せたちょっと変わった日本茶や、POTSの台湾茶ベースのミルクティーなど、ゆっくりと時間をかけて味わいたい一杯が魅力。

また月に一度、ハーブや野菜を有機栽培している、lalafarmtableさんのランチも提供。もちろん、器はALEKOLEさんのセレクトで。
きっと、新鮮なハーブをかみしめるたびに、暮らしと器はつながっている、ということを感じるはずです。
席に座ってお茶をいただいていると、時折驚くほど近くから鳥の啼き声が聞こえます。都会のスピードを落として、自然の時間に合わせて過ごす。

四季折々の草花に囲まれたお店で、自分の暮らしを見つめ直すきっかけになる一服はいかがでしょうか。

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記事を書いた人:
赤井 恒平

飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。
- 飯能市キーマン
- AKAI Factory 代表
- 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)
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