飯能には様々なアーティストが活…
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たべる
飯能市の上畑に、スモーク肉やチーズをつくっている燻製小屋があるのをご存知でしょうか。
毎週月曜と金曜には、キッチンカーに美味しいスモーク肉のお弁当を積み込んで、走り出します。いったいどこへ行くのでしょう?
着いた場所は、東京都内のオフィス街。
「忙しいみなさんのお昼を森の香りで癒します」というキャッチコピーで、休憩時間中のビジネスマンやOLさん向けにスモーク弁当を販売しているそうです。
つくっているのは、山田茂さん。2020年、山田さんは60歳になったのを機に、これまでの仕事を続けながら、大好きな燻製でビジネスを開始。
キッチンカーでの販売を始める前は、Webやアプリの開発をしていたそうで、飲食は初挑戦。
ところで、飯能市内では食べられないのでしょうか。
聞けば、飯能では土日のイベントや行事で出店する日もあるんだそう。個別に連絡をすれば、上畑のお店でテイクアウトもできるとのこと。
山田さんは昔から登山が趣味で、50代半ばで燻製に興味を持ちます。
「直接お客さんの顔が見える仕事がしたくて、手づくりの燻製を販売しようと思ったんです」と穏やかな口調で語ります。
登山で訪れた飯能の自然を気に入り、店舗探しで見つけたのは、昭和40年に建てられた別荘。
持ち主と交渉し、購入後は室内を改装して、2020年から燻製をスタート。主にスモークベーコン、チキン、チーズなどを燻製、販売しています。
中でも珍しいのは、豚ひき肉のスモーク。
5種のスパイスと玉ねぎ、ピーマンのみじん切り、トマトソースで味付けしたオリジナルメニューです。
また、特定非営利活動法人crew-L(クルーエル)の代表で、罠猟をしている佐藤好則さんと意気投合し、今では鹿のジビエ肉がお弁当に登場。
佐藤さんは、住宅や畑のまわりに来る野生動物のみを捕獲し、精肉として販売しています。
さらに山田さんの力作は、12時間低温で燻製したチーズ。保健所の許可を得て、昨年末から市販品のスモークチーズとして卸しています。卸し先は赤坂や吉祥寺近辺の飲食店やワインバー。
「今後は飯能でも出してもらえるお店があれば、ぜひ食べてもらいたいです」と山田さん。
「せっかく始めたので、やれるところまでやっていきたい」と語る山田さんの第二の人生、燻製の旅はまだまだこれから。
さわやかな青いキッチンカーを見かけたら、ぜひお声がけくださいね!
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記事を書いた人:
飯塚 まりな
イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。
2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。
- 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
- 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
- 介護福祉士
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