たべる

ライター:飯塚 まりな

2023.11.07

一度食べたらまた来年 一期一会のパン「パン工房West」

一度食べたらまた来年
一期一会のパン「パン工房West」

「パン屋を開きたい」その夢を叶えるために、5年ほど準備をしてきた西久保澄江さん。2020年7月、飯能市双柳に青いトレーラーハウスの「パン工房West」がオープンしました。

パン屋のロゴは、犬?猫?イラストをもとに作成したそうです。

「苗字が西久保なので、西=West。口元をWにしてパン工房のロゴにしました」

取材中も工房で生地をこねて発酵させるなど、手際よくテキパキ動く西久保さん。どんなパンをつくっているのか見せてもらいました。

個性的なパンをつくるのがウリ

パン工房Westのメインは、きめ細やかな生地に生クリームを配合した「しっとりもっちり生食パン」。そのほかに「今月のパン」「今週のパン」「本日のパン」と3種類のパンが店頭に並びます。

おもしろいのは、一度食べたパンは年に一度。来年まで食べられないそうです。思わず「え…!」と声に出してしまいました(笑)。

来年まで食べられないと聞くと、急に目の前のパンがとても愛おしく見えてしまうのは、私だけでないはず。

同じパンが重複しないように、レシピが書いてある4冊のメモ帳にはつくった日付が記入されているとか。西久保さんの几帳面な一面が垣間見えます。

ちなみに取材した日は「今月のパン」にバターシュガーが登場。焼きたての香りに誘われて「一つくださ〜い」と近所の人がやってきました。

パン工房Westの小麦は北海道産、よつ葉バターを使用し、ほかにも米油やオリーブオイルなどパンによって変えているそうです。

「あるときは、子ども会に頼まれて『海』をテーマにラムネのパンをつくりました。ほかにも季節に合わせて、みょうがのパンや新生姜のパンなどほかのお店にはあまりない味を楽しめます。小さなお店なので数に限りがありますが、変わったパンをつくるのがウリですね」と西久保さん。

店内にはフォトグラファーの娘さんの作品も飾ってあり、ギャラリー感もあるパン工房West。お話を聞いていると、西久保さんを中心にご家族で完成させたパン屋さん、という印象を受けました。

食にこだわっている人に食べてもらえたら

どんな人にパンを食べてもらいたいか、西久保さんにお聞きしました。

「私の工房では国産の材料を使っていて、ジャムもクリームも全部手づくり。添加物が入らないようにこだわりを持っています。健康や食を考える人に選んでもらえるパンでありたいと思います。ぜひ買いに来てくださいね」

日々のパン情報は、Instagramに掲載。「絶対買いたい!」というパンがあったら、電話予約がおすすめとのこと。

ちなみに西久保さんの推しパンは、8種類味のメロンパン。ザクザクとした食感がたまらないのだとか(でも、月に1回も出ないそうで、食べられた人はラッキーです)。

その日、そのタイミングでしか手に入らないパン工房Westのパン。ここまで読んでくださったあなたは、一体どんなパンに出会えるでしょうか? お楽しみに。

関連情報

店名
パン工房West
所在地
飯能市双柳1490-7
TEL
050-5372-7407
050-5372-7407
営業日
水・金・日曜日
営業時間
11:00〜19:00(売り切れ次第終了)
駐車場
3台
Instagram
@pankoubouwest

アクセス

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記事を書いた人:
飯塚 まりな

イラストレーター兼ライター(主に人物取材を好む)。最近は愛車で過ごす車中ランチが生活の一部。夢は発展途上国で医療や教育に関わる日本人の取材。

2021年に働く30代男女の仕事や生活についてインタビューした『〜西武沿線上で探した〜近所の30代「今」何してる?』を全国の天狼院書店発売(2022年1月まで)。

  • 『ちいき新聞』レポーター(2020年〜)
  • 『ショッパー』レポーター(2019年〜)
  • 介護福祉士

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