たべる

ライター:ハネジ ユキエ

2025.04.28

甘くて安心。ひと粒に込めた「小谷野果樹園」の完熟いちご

甘くて安心。ひと粒に込めた
「小谷野果樹園」の完熟いちご

全国的に注目を集めている埼玉県産いちごの「あまりん」「かおりん」「べにたま」。

全国の産地からエントリーされる「全国いちご選手権」や「クリスマスいちご選手権」では、いずれも最高金賞を受賞するなど、品質の高さが評価されています。

飯能市芦苅場にある「小谷野果樹園」では、そんな埼玉県産いちごを“直売”と“いちご狩り”の両方で楽しめると幅広い世代から大人気です。

新鮮な完熟いちごの直売所

昨年12月に開催された「第2回 クリスマスいちご選手権」で、小谷野果樹園は初出品にも関わらず「特選あまりん」で銅賞を受賞。

糖度が9度で普通、10度で甘いとされるいちごの基準ですが、「あまりん」の糖度は、20度超えという圧倒的な甘さが人気の秘訣。

小谷野果樹園では、10品種のいちごを栽培。甘みが強く、香りが豊かで、それぞれに個性があります。

なかでも少量生産の「あまりん」「かおりん」は、直売限定で販売。直売所にはジャムやソース、羊羹などの加工品も並び、手みやげにも喜ばれています。

8品種の食べ比べが人気の“いちご狩り”

30分食べ放題のいちご狩りでは「べにたま」をはじめとする、8品種の食べ比べが人気。

希望者にはコンデンスミルクの無料サービスもあります。

敷地内は完全バリアフリー。駐車場からハウスまで段差がなく、車いすでもスムーズです。

おむつ替えにも使えるベビーベッドや、休憩用のベンチ、無料のドリンクサーバーなどの設備も整っています。

美味しいいちごの見分け方

せっかくなら、いちばん美味しいいちごを味わいたいですよね。

小谷野果樹園の小谷野さんによると「ヘタのぎりぎりまで真っ赤に熟しているものが甘い」とのこと。

いちごの先端から熟していくため、先端に糖分が多く蓄えられるそう。ヘタ側から食べると、最後まで甘さを楽しめるという豆知識も教えていただきました。

安心、安全で、喜ばれるいちごをつくり続けたい

小谷野果樹園は、1972年に「小谷野ブドウ園」として創業。2代目の小谷野伸一さんが事業を継ぎ梨も栽培しながら「小谷野果樹園」へと名称を変更。

その後、作業効率の見直しから梨の栽培を終了し、2008年よりいちごの栽培をスタートしました。

「始めてみたら、いちごのほうが大変だった」と笑う小谷野さん。現在、ハウス内では約2万2千株を管理し、気温や湿度を調整しながら、一つひとつ丁寧に育てています。

農薬や化学肥料を極力控える方針も、小さなお子さんが安心して口にできるように、という想いから。

「誰でも安心して食べられる、喜ばれるいちごをつくりたい」と話す小谷野さんの表情からは、これまで積み重ねてきた日々を想像させます(過去には、苗の病気や大雪によるハウス全壊といった試練も)。

小谷野果樹園のいちごが楽しめるのは、5月11日(日)まで。たっぷりの愛情と手間ひまかけて育てられた一粒を、ぜひ味わってみてください。

ゴールデンウィークのお出かけに、いかがでしょうか?

関連情報

名称
小谷野果樹園
所在地
飯能市芦苅場183
TEL
090-3434-1388
090-3434-1388
営業時間
10:00〜16:00
(いちご狩り受付15:30まで)
いちご狩りは先着順、予約不可
定休日
月曜
いちご狩り料金
0〜2歳 無料
3歳〜未就学児 1,500円
小学生以上 2,200円
※4/9㊌~5/11㊐期間限定の料金
駐車場
無料(普通車約25台)
公式HP
https://koyano.to/

アクセス

圏央道「狭山日高IC」から車で約3分

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記事を書いた人:
ハネジ ユキエ

生まれ育った沖縄を離れ、2024年春に飯能へ移住。

ものづくり、暮らしを豊かにするモノ、地域を元気にするヒト、大人からこどもまで楽しめるコトを取材しています。最近は、いちご栽培のお手伝いと家庭菜園に夢中。しゃべるとなまってます。

  • カメラマン兼ライター
  • 紙もの全般、動画などの制作ディレクター
  • 書籍づくりに向けて活動中

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