今年で11年目を迎えた太陽ベー…
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たべる
フワフワふんわり。みなさんがそう聞いてイメージするものは何ですか? かわいい生きもの? 美味しい食べもの? どちらも幸せな気持ちになりますね。
思わずそんな想像がふくらんでしまうような名前のお店が飯能に誕生。その名も「天然酵母パン屋 ひよこ屋」さん。
昨年からイベント出店での販売を始めたパン屋さんです。
自家製の酒種酵母とホップ酵母、そして北海道産の小麦粉など、厳選した材料を使ってパンをつくられています。麹とお米で起こした酒種酵母パンの特徴は、やわらかさだそう。
イベント出店中だったひよこ屋の店主、吉澤尚代さんにお話を伺いました。
「イーストを使ったパンは、次の日に固くなることがあるのですが、ひよこ屋の食パンは4日くらい経ってもやわらかいですよ」
ひよこ屋の「ひよこ」は、ご主人が名付けた吉澤さんのあだ名が由来だそう。吉澤さんの優しい雰囲気にぴったりです。
もともとはパティシエになりたかったと言う吉澤さん。お菓子を習っていたそうですが、試しにパンを習ってみたところハマってしまったと言います。
「こねているときに無心になれるのが好きで。それに発酵して生地がふくらむのを見ると『酵母が生きているんだなあ』って、愛おしくなるんです」
パンをつくる際にはいつも「今日も頼むね!」と酵母に話しかけているのだとか。
「もともと不器用だったので、自分が何かをつくるというのは考えてもみませんでした」
そう語る吉澤さんですが、あるとき吉澤さんのつくるパンを食べたご主人が「こんなに美味しいパンが焼けるなら、パン屋をやればいいんじゃないか」と言ってくれたそうです。
「パンづくりは楽しいです!」と笑顔の吉澤さん、イベント前は徹夜になることも。
「寝ないとダメなタイプなんですが、パンをつくるときは頑張れます」
この日のイベントでは、食パンのきれいなクープ(切り込み)の入ったカンパーニュ、焼き菓子などが並んでいました。
「私クープ命なんです。クープがうまくできてなくて泣いたこともあります(笑)。クープは味には関係ないかもしれないけど、やっぱりいい顔になるので」
この子は美人さんですよ! とお墨付きの子をいただきました。
リピーター続出という「塩バターマフィン」は、発酵バターのコクのある香りと塩加減が絶妙の逸品。
飯能在住の吉澤さんは、ふだんは都内でお仕事をしているそう。通勤は大変だそうですが、帰って来るとホッと癒されると言います。
「ゆくゆくは家の敷地内にお店を出したいです」とのこと。それは楽しみですね!
イベント出店とあわせて、近々新しい動きもあるようなので、ぜひInstagramもチェックを。
ほっこりかわいらしい「ひよこ屋」の看板を見つけたら、ぜひ気になるパンやお菓子をお試しくださいね。
優しい味わいが、心までふんわりやわらかくしてくれます。
関連情報

- 店名
- 天然酵母パン屋 ひよこ屋
- @marche_du_hiyoco
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記事を書いた人:
清水 麻由
飯能周辺のイベントに出没しては、消しゴムはんこなどを彫る人。造形屋。自由人の夫&息子とゆるくて愉快な飯能ライフを送っています(飯能市内で広いおうち探してます)。
- アート・クラフト屋イワオカフェ
- くらしの修繕センター・イワオヤ
- ウッドターニング(木工旋盤)修行中
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