以前、取材させていただいたAL…
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たべる


みなさんは「ナチュラルワイン」と呼ばれるものを飲んだことがありますか?
飯能には専門店がまだないので(取り扱っているお店はあります)、私もなかなか試す機会がなかったのですが、お隣青梅市にナチュラルワイン専門店がある聞き、県境をまたいで取材に行ってきました。
飯能の市街地から車で南へ。ひとつ山を越え県境を越えると、そこは東京都青梅市。20分ほどで到着したのは「Half Light」さん。

控えめなその佇まいは、周囲の和やかに溶け込んでいるかのようです。
店内はグレーを基調に、木の温かみも感じるスタイリッシュな雰囲気。座席はゆったりと間隔をとって配置されており、カウンター席もあるのでお一人様でも安心です。

物語のあるワインたち
さっそく、店主の木村雅司さんにナチュラルワインについて伺いました。

「ナチュラルワインって、実は定義がないんですよ。考え方としては、製造工程で酸化防止剤とか副原料をできるだけ入れない、昔ながらのつくり方をしているもの。ぶどうも、化学肥料や除草剤などを使わない無農薬のものを使っていたりします。人間がコントロールしていない分、つくり手の個性をダイレクトに感じられるのが一番の魅力ですね」
ワインセラーに並んでいるボトルには、ソムリエの資格を持った木村さんによる独自のコメントが。

実際に試飲して「美味しい!」と思ったワインだけを仕入れるので、年間10,000本つくられるものも、1,000本しかつくられない珍しいものも取り扱っているのだそう。
とはいえ、これだけの数の中から一本を選ぶのは難しいので、初心者でも楽しめるおすすめの一本を聞いてみました。
「そうですね『ピッコラ ぺステ』というイタリアンワインはおすすめです。実はこのワイナリー、昔飲んだときは美味しくないなと思ったんですけど、なんだか気になっていたんです。それが、最近驚くほど美味しくなって」

「聞いたら、ナチュラルワインで有名なワイナリーへ修行に行ってつくり方を見直し、ガラッと変わったそうなんです。ちなみに、このエチケット(ラベル)は醸造家の娘さんが描いたものなんですよ」
と木村さんはワインの味についてはもちろん、ボトルの向こう側にある物語まで伝えてくれるのです。

お店ではボトル購入はもちろん、店内でも飲食ができるので、まずはグラスワインから味わってみるのもいいかもしれません。
店内でワインをいただくなら、合わせてたのみたいのが野菜料理。Half Lightの野菜は木村さん自ら畑で育てているのだそうです。

「ナチュラルワイン(ぶどう)への興味から、農産物に興味が出てきてしまって。一反ほどの畑で野菜を育てているんです」と木村さん。
一口いただくと、芥子菜の力強さ、人参が持つ大地の香りを感じます。採れたての野菜だけが持つ美味しさ、鮮度の大切さを味覚で教えてくれる一皿です。
どれも「半分正しい」
ワイン以外にも、Half Lightにはクラフトビールや、コーヒー、クラフトコーラなどのソフトドリンクも充実。
さらにカレーなどの食事メニューがあるので、ランチやカフェ利用もできるのもうれしいポイントです。

また、月に一度は本に関するイベントも開催。ここは出会いが生まれ、思考が交差する場所なのです。

「『Half Light』という店名の由来は、自分たちが夕暮れに向かう薄明かりの時間が好きだから、というのもあるんですが、もう一つはミュージシャンのエリオット・スミスの曲『Half Light』の影響もあるんです。世の中にはいろいろな考え方があって、どれも半分正しい。ワインもそうで、考え方や好きなものは人それぞれだから、絶対的に正しいというものはないと思うんです」

と優しく話してくれた木村さん。
自分が自分でいることを受け入れてくれる、そんな安心感がこのお店の居心地のよさをつくり出しているのかもしれません。

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記事を書いた人:
赤井 恒平

飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。
- 飯能市キーマン
- AKAI Factory 代表
- 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)
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