2017年9月、住宅街の中に隠…
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たべる
みなさん、行きつけのお店ってありますか? 「うまい」を通り越して「これこれ、この味♡」と思わずほっこり笑みがこぼれてしまうような。
かれこれ数年飯能に通っている私にも、そんなお店ができました。飯能銀座商店街にある老舗お蕎麦屋「長寿庵」さんです。
店主の矢代さんが「まちの大衆食堂」と言うほど、メニューがバリエーションに富んでまして、そば・うどんに加えて、チャーハンやオムライスなどのご飯もの、ラーメンはなんと7種類。
何を食べても美味しいのですが、中でも私のお気に入りが味噌ラーメン。ええ、蕎麦屋さんの味噌ラーメンが絶品なんです。
人生で食べた味噌ラーメンの中でもトップ3に入る美味しさ。一人でも多くの方にこの味を知ってもらいたく、店主に突撃取材を行いました! お店から味噌ラーメン馬鹿がお届けします。
まずはビジュアルから。はい、どん!
どどん! 美味しそうですね〜!
大人の手と比べてみました。全然片手に収まりません。
幅だけではなく、深さもしっかりあります。いつもスープを完飲したいのですが、血圧が気になってしまい。
味噌馬鹿
「この器は、いつから使っているのですか?」
店主
「味噌ラーメンは創業当初から提供してて、その頃からこの器を使ってるよ」
味噌馬鹿
「ええ!では60年近く使ってるんですね。すごい!」
店主
「この器はもう売ってなくてね。まあでかいよね(笑)。今度、器を変えるときには小さくするつもり」
味噌馬鹿
「器の大きさもあって、スープを全部飲んだことがないのですが、コクがあってめちゃくちゃ美味しいです。何か秘密があるんですか?」
店主
「味噌は何種類か混ぜ合わせていて(企業秘密)、かつおベースの出汁に豚のゲンコツと鶏も入ってる」
味噌馬鹿
「すごいこだわりですね! あの味の深さの秘密がわかった気がしました」
店主
「ちなみに季節によって微調整してて、鶏の油はさっぱりしていると思われがちだけど、実はのど周りに残るしつこさもあって、夏場は鶏を少なめにしたりとかね」
味噌馬鹿
「なるほど、だから年中飽きることなく食べられるんですね」
味噌馬鹿
「実は麺も大好きなツル・シコ・プリの感じで、あれは自家製麺ですか?」
店主
「そうそう。麺は自家製で、シンプルに小麦粉、卵、かん水のみ。麺がのびない薬みたいなものも紹介してもらうけど、そういう添加物は一切加えてない」
味噌馬鹿
「だから不揃いで、やさしい味わいなんですね」
店主
「あの不揃いな感じは好みが分かれるけどね。食べるたびにスープが絡む具合が変わって、飽きずに食べられるんだよね」
味噌馬鹿
「わかります! 不揃いで縮れているので、スープが絡みつつ飽きずにあっという間に食べちゃいます」
店主
「実はあの縮れは麺を打ち終えて切ったあとに1玉1分ずつ揉み込まないと出ない。しかも一晩寝かせて落ち着かせたほうが麺がさらに美味しくなるね」
味噌馬鹿
「1玉1分! それは手間がかかりますね」
店主
「ラーメンの注文が入ると、また麺をつくらないといけないから、本音はあんまりラーメンを頼んでほしくないんだよね(笑)」
味噌馬鹿
「それでも、1玉ずつこだわってつくっていらっしゃるんですね」
店主
「ほら、たとえば自分の家族にも食べさせるか?って考えたときに添加物とかは入れたくないし、美味しいものを食べてもらいたいじゃない。そう考えたら今のスタイルは絶対に崩せないね」
味噌馬鹿
「確かに! 味噌ラーメンの味わいの奥に愛情を感じます。もう1つ感動したのがレンゲなんですけど、穴あきのと2つセットというのはハートをガシッとつかまれました」
店主
「そのほうが食べやすいでしょ。浅草の合羽橋で買ってきたよ」
味噌馬鹿
「ここにもこだわりが! いやー、それは美味しいはずです。今度からさらに美味しくいただけます」
お忙しいなか、突撃取材させていただきありがとうございました!
最後に店主の矢代和久さんと記念撮影。ごちそうさまでした!
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