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「いのち」をテーマに歌う飯能の歌姫
飯能エリアを拠点に活動しているアーティストを紹介するクリエイターファイルNo.2は、シンガーソングライター・mireiさん。地元で行われるイベントをはじめ、都内や会津若松など幅広く活動されているので、ご存知の方も多いのではないでしょうか。
そんなmireiさんが2021年9月1日に3rdアルバム『いのちのあかり』をリリースされました。そこで、知っているようで知らなかったmireiさんのこれまでのこと、これからのことについてお話を伺いました。
歌と出会い、歌とともに生きる
mireiさんの出身は大阪。中学から「自由の森学園」に通うことになり、初めて飯能へ来ました。そして15歳のとき、先輩だったハナレグミの永積タカシさんの影響を受け、自分でも歌うようになったのだそうです。卒業後は関西へ戻り、神戸で昼はアパレルの仕事をしつつ、週末の夜にはクラブでジャズバンドと一緒にR&Bを歌う、そんな日々を過ごしていました。
そして結婚を機に大阪から拠点を移そうと考えます。だんなさんが埼玉県出身ということもあり、土地勘があり知り合いも多い飯能へ戻ろうと決めたのです。
「いま住んでいる場所は高校の頃の散歩コースなんです。小さい地域だけど、古きよき田舎らしさが残っていて子育てするには最高の環境です。あ、川が近いのも魅力です」
と、飯能愛を語ってくれました。もちろん結婚・出産を経ても歌は常にmireiさんとともにありました。ときには息子をおんぶしながらライブに出演したこともあるのだとか。
mireiさんが飯能で最初にライブをしたのはエビスカフェにて。その後、観音寺で開催されるマーケット「てとてと市」へ出演し、たくさんのつながりが生まれていきました。さらに、息子が通っていた保育園で憧れていたアン・サリーさんと出会い、ママ友になると同時にミュージシャンの知り合いも増えていったのだそうです(ちなみに、1stアルバムにはアン・サリーさんの夫のトランペット奏者・飯田さんが出演されています)。こうして、mireiさんは飯能で確かなつながりをつくっていきます。
それぞれのアルバムに込めた想い
2013年にリリースした1stアルバム『いま』は、自分の存在を知ってもらうための1枚。2ndアルバム『アイノネ』は、世界中で子育てをがんばっている人たちを応援する気持ちを込めました。特に「子は宝」という曲を作ったときは、自身も子育てに苦悩していた時期で、この曲を機に「子育て」というものに自信が生まれたのだそうです。
そして3rdアルバム『いのちのあかり』。
「テーマは『宇宙』です。ジャケット写真が宇宙っぽくなってるでしょ」
と笑うmireiさん。「自分の存在」「子育て」「宇宙」と、回を重ねるごとに視点がどんどん広大になっていっているのだとか。4thアルバムは宇宙を越えて遥か彼方へ思いを馳せるのかもしれませんね。
最後に今後の活動についてうかがいました。思うようにライブが開催できない状況ですが、さまざまな出会いを経て関係をつくってきたmireiさんは、やはりみなさんと直接会いたい!という想いがあり、小規模のライブを開催していく予定だそうです。ファンのみなさん、ライブ会場でまたお会いしましょう!
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記事を書いた人:
赤井 恒平
飯能生まれ。AKAI FactoryやBookmarkを手がけた、飯能リノベーションの第一人者。地域や人をつなぐ「橋をかける仕事」をしています。
- 飯能市キーマン
- AKAI Factory 代表
- 埼玉県「まちなかリノベ賞」最優秀賞(R2年度)
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