奥武蔵の豊かな自然や湖の風景が…
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あそぶ


お寺なのに、一年中茅の輪が掲げられた鳥居がある…。そんな不思議な異世界感漂う光景が広がるのが、奥武蔵の深い山中にたたずむ「竹寺」。
絶景に目がない私は、一目でこの光景に魅せられて、まるで御本尊の牛頭天王に導かれるようにこの地に目指しました。東日本唯一の神仏習合の遺構「竹寺」を、今回は“絶景”という視点からご紹介します。
東日本唯一の神仏習合の遺構「竹寺」とは?
飯能市内から車でおよそ30分。標高490メートルの山の上に位置する天台宗の寺院「竹寺」。

正式名称を「医王山薬寿院八王寺」とし、御本尊を「牛頭天王(ごずてんのう)」、本地仏に「薬師如来」を祀る、1000年以上の歴史を有する東日本唯一の神仏習合の遺構として知られています。
頭に牛のような鋭い角を持ち、憤怒の形相で他を威圧する、およそ1400年前に日本に伝来したとされるインド由来の荒ぶる神・牛頭天王。

そんなお姿が日本神話の荒ぶる神「スサノオ」と同体とみなされ、古くから悪疫退散、除災招福、出世開運の「天王さま」として篤く信仰されていました。
日本は古来、神と仏が表裏一体で祀られた「神仏習合」の宗教観が根付いていました。
しかし、明治政府による神仏分離と廃仏毀釈運動で全国の寺社から牛頭天王のお姿が次々に消え、東日本では唯一この竹寺だけが難を逃れ、1000年以上続く信仰のかたちを今に伝えています。

そんな牛頭天王のお姿が拝める12年に一度の御開帳はもちろん「丑年」。直近では2021年、次回は2033年だそうですよ。
竹寺で出会えるおすすめの絶景スポット
全国でも有数の神仏習合が残る竹寺には絶景スポットがいっぱい! というわけで今回は「竹寺で出会える絶景」をテーマに、お気に入りのスポットをご紹介していきます。
本殿下の鳥居
まずは何と言っても、竹寺を象徴する、茅の輪が掲げられたこの本殿下の鳥居。

神社で見かける茅の輪といえば、6月の「夏越の祓(なごしのはらえ)」や、年末の「大祓(おおはらえ)」の年2回が一般的。
一方、茅の輪の起源(蘇民将来伝説)である牛頭天王を祀る竹寺では一年中掲げられ、しかもよくある茅の輪くぐりのお作法は不要で、1回くぐるだけでOKというシンプルさがうれしいところ。
それはともかく、このどことなく異世界感ただよう風景。個人的には早朝か、日差しが落ち着く午後遅くがより雰囲気が出ておすすめです。
美しい竹林
続いて「竹寺」ならではのこの美しい竹林。

しなやかに伸びた青々とした竹が参道を彩り、実に清々しい光景。竹でできた鳥居も風情がありますよね。

本殿へと続く参道に置かれた「竹鳥居」もまた実にフォトジェニック。この先には、朱色の鳥居が並んだ「医王稲荷」も祀られています。
竹寺では季節に応じて「竹あかり」のイベントも開催。竹と和傘のコンビは最強の映えですね。

絶景個室
そして、精進料理を予約したグループだけにもてなされる、竹寺自慢の絶景個室。

竹庭を鑑賞しながら、住職のありがたい法話に耳を傾け、丁寧につくられた薬膳料理に舌鼓を打つという、実に贅沢な体験です(精進料理は要予約でひとり3,300円~6,600円税込)。
こちらは予約不要で楽しめる食事処のお座敷の一角。

竹林を間近で鑑賞できるこの特等席は争奪戦必至。気になる方は早めに訪れましょう。
食事処の赤の回廊も、木造家屋や緑に映えて実に鮮やか。

ちなみに、戸の上の長押(なげし)を飾るおびただしい額は寄贈された俳句などの作品。多くの俳人や文人に愛され「奥武蔵俳句寺」の異名を持つ竹寺ならではの光景です。
茅葺屋根の寺務所
竹寺関係者に聞いた、イチオシの絶景アングルがこちら。竹林越しに眺める、茅葺屋根の寺務所と赤い和傘のコントラストが絶妙で、日本の原風景を漂わせる古きよきたたずまい。

ちなみに、手前のお食事処の建物を挟むように、樹齢500年を超える高野槙(こうやまき)と樹齢600年を超える大銀杏の二大パワースポットがそびえ立っているのも要チェックです。
展望台からの眺め
最後は、本殿脇に設けられた展望台から見た、東京の高層ビル群。

空気が澄んでいれば、東京スカイツリーとサンシャインシティ、新宿摩天楼まで見渡せます。竹寺から新宿まで50キロ近く離れていますが、案外見えるものですね。
美食という名の絶景
最後は、美食という名の絶景・絶品グルメをご紹介しましょう。
竹寺と言えば、四季の山菜とさまざまな薬草を素材とし、彩り豊かにこしらえた精進料理。しなやかで生命力あふれる「気」を宿す竹を器にしているのは、竹寺ならでは粋な計らい。

竹寺名物の精進料理(写真提供:竹寺)
もう1つのポイントは、「奥武蔵俳句寺」とも呼ばれる竹寺にふさわしく、住職自ら選んだ、時節に応じた俳句が添えられていること。
何とも粋で風情があって、目にも舌にもパワーみなぎる美食グルメです。
こちらは、予約不要のカフェでいただける名物「特選竹笹そば御膳」(2,530円税込)。自然の恵みを余すことなく生かし、彩りも美しく、丁寧な仕事が伺える美食御膳ですね。

竹寺名物の特選竹笹そば御膳(写真提供:竹寺)
こちらもカフェでいただける人気の甘味の「牛頭様だんご」(くるみ味噌450円・あんこ500円税込)と「竹笹ようかん&抹茶のセット」(880円税込)。

特に牛頭様だんごは、見た目以上にボリューミィ。1本でかなりの満腹感と満足感が得られます。
今回は、夏の季節に出会った絶景をご紹介しましたが、もちろん四季折々の表情の変化が楽しめるのが竹寺の魅力の一つ。
春には桜、秋には紅葉、冬には一面銀世界…もちろん季節に応じた精進料理も人気です。ぜひ、みなさんも、変化に富んだ美しい竹寺へ遊びに出かけてみてください。
関連情報
- 名称
- 医王山薬寿院 八王寺(竹寺)
- 所在地
- 飯能市南704
- TEL
- 0429-77-0108
(受付時間9:00〜16:00) - 0429-77-0108
(受付時間9:00〜16:00)
- 拝観時間
- 9:00〜17:00
- 食事処営業時間
- 11:00~15:00(不定休)
アクセス
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記事を書いた人:
かわい まゆみ

世界90か国以上、全国47都道府県制覇、絶景・秘境が大好きな、世界を股にかける絶景ハンターです。
これからは飯能の絶景や魅力を深堀して、飯能のポテンシャルを広く伝えていきます。
- 絶景フォトライター・トラベルライター
- インフルエンサー
- ひとり旅・ひとり登山愛好家
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