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ライター:森畑 鶏

2022.04.09

飯能版デジタル地域通貨「Hello, again」を使ってみたら

飯能版デジタル地域通貨
「Hello, again」を使ってみたら

地域通貨が流行ったのは、ひと昔前だと思っていたが、最近また地域通貨が盛り上がりを見せていて、飯能でもデジタル地域通貨が始まった、という情報を得た。

Bookmarkを始めた5年前「クラウドファンディング」がまったく理解されず、その場で現金を渡されたこともある飯能(その節はご支援ありがとうございました)で、デジタル地域通貨(以下、地域通貨)なんて使える人はいるのだろうか?

なんでもやってみないと気が済まないタチのわたくし森畑。さっそく使ってみようと向かったのは、自宅から一番近くにある加盟店、飯能銀座商店街にある「おさかなの滝長」さん。

ここ滝長さんは毎週水曜日は全品1割引、埼玉県の子育て世帯にありがたい「パパママ応援ショップ」でもあるので、5%の割引もある。お求めやすい価格でよいものを、の代表格のお店。

そんな滝長さんで、会計時に「Hello, againで」と言ってみた。これが飯能版の地域通貨の名称。するとご主人が「おっ!」と意外とも期待ともいうような表情で、QRコードを出してくれた。

ご主人がなぜそんな表情になったのか。そこに「Hello, again」の秘密が隠されている。たとえば、滝長さんでPayPayで買いものをした場合、PayPayの手数料は店舗が負担している。大きな資本が入っていない地域の個人商店にとって、この手数料はけっして小さくない負担だと思う。

一方「Hello, again」の場合は、なんと!お客さんが会計時に「ギフト」と呼ばれる金額を上乗せして支払う。そう、わざわざ高く払うのである。

デフォルトで設定されている、10%をそのままギフトとして支払ってみた。

すると、ご主人がいつにもましてあたたかい対応になったような。いつも以上に、いろいろお話もしてくれる笑。他の電子決済ではつけていないという飯能市民おなじみの「ハローチップ」もしっかりつけてくれた(ハローチップはまた別の機会に)。

いつもの買い物にギフトを加えることで、自分が何だか特別なお客さんになった気分。お店にとってあたたかく、自分も気持ちがあたたかくなる。「Hello, again」からそんなやりとりが生まれているように思えた。

大切なお店、応援したいお店こそ、長く商売を続けてほしいと思うもの。そんなお店にはギフトを送りたい。「Hello, again」はお店とお客のあたたかいエール交換のような地域通貨だった。

そういえば、My Little Loverの名曲『Hello, Again 〜昔からある場所〜』とは何か関係があるのか…。それは次回(2022年4月15日)の『はんのーとレディオ』にて。

関連情報

運営
株式会社シンカ
公式HP
https://helloagain-coin.com/

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記事を書いた人:
森畑 鶏

飯能に移り住んで10数年。家庭菜園、薪ストーブ、ピザ窯づくりなど、田舎暮らしでやりたかったことを一通り経験。2周目の田舎暮らしに向けて新境地を開拓中。

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